2016年5月11日の東京株式市場は小幅の3日続伸になりました。
終値は13円82銭(0.08%)高の1万6579円01銭でした。
為替市場で円安の流れになったことや、
米国市場が大幅な反発になったことを受けて、買いが先行しましたが、
トヨタなど主要企業の決算発表を控えて様子見ムードが広がり
引けにかけて下げ幅を縮小させました。
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は大幅な上昇になりました。
ダウ工業株30種平均は大幅の反発になって、
前営業日比222ドル44セント(1.3%)高の1万7928ドル35セント、
ナスダック総合株価指数は3日続伸して、
前営業日比59.671ポイント(1.3%)高の4809.880で取引を終えました。
原油先物相場が反発したことを材料に買いが入ったほか、
中国の4月のPPI(卸売物価指数)が前年同月比で3.4%下落で、
下落幅が3月から縮小したことを受け買いが広がりました。
日本市場は米国市場が大幅な上昇になったことや、
109円台に進んだ円安の動きを受けて買いが先行して始まりましたが、
上昇幅は限界がありました。
市場の注目を集めるトヨタの決算発表が15時以降に控えていることで、
次第に様子見と目先の利益確定を急ぐ動きが広がり
午後に入ると前日の安値を割り込む動きも見られました。
最終的にはかろうじて上昇して引けたものの、
TOPIXは小幅な下げ、JPX400も下落で終わることで、
全体的には方向感にかけた展開になりました。
TOPIXと小型株とマザーズ、JASDAQは上昇したことから、
小型で材料のでているところに投資家の資金が向かっていることが読み取れます。
材料を物色する動きはしばらく続きそうですが、
トヨタの大幅な減益を受けた夜間の日経225先物、
CME日経225先物の動きとダウの動きによっては
明日大きな下振れ要因になるので、注意が必要です。
前日膨らんだ商いは細ぼって
東証1部の売買代金は2兆1875億円、売買高は21億2864万株でした。
上昇はしたものの、値上がり銘柄は899と値下がり銘柄の925を下回りました。
変わらずは127でした。
■各市場の動き
日経平均:16,579.01 +13.82 +0.08%
NYダウ(ドル):17,928.35 +222.44 +1.25%
ドル(円):108.57-58 -0.31円高 -0.28%
ユーロ(円):123.64-68 -0.38円高 -0.30%
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