2016年5月17日の東京株式市場は続伸しました。
終値は186円40銭(1.13%)高の1万6652円80銭でした。
米国市場の堅調な動きや、神経質な動きが続いていた
為替市場で円安が進んだことを受け、2日続伸しました。
しかし、本日の東証1部の売買代金も2兆円に届かず、
上値を追うにはまだ厳しい状況が続いています。
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は大幅に反発しました。
ダウ工業株30種平均は急反発になって、
前営業日比175ドル39セント(1.0%)高の1万7710ドル71セント、
ナスダック総合株価指数も4日ぶりに反発して、
前営業日比57.783ポイント(1.2%)高の4775.459で取引を終えました。
原油先物相場が反発したことに加えて、
最近下げが激しかったアップルに関してニュース(*1)が飛び出たことで
大きく買われていたことが相場の反発要因になりました。
(*1) 「米証券当局への四半期報告で、
ウォーレン・バフェットさんが率いるバークシャー・ハザウェイにより
1~3月期にアップル株が10億ドル 取得されていたことが明らかになったニュース。
(*1)に関する補足
これを「ウォーレン・バフェットさんもIT株を好み始めた」というサインとして
解釈するのは早いと言えます。
バークシャー・ハザウェイにはウォーレン・バフェットさん以外にも
投資の決裁権を持つ2人の運用者が存在し、その運用者の判断による
投資である可能性もあります。
日本市場は米国市場が大幅な反発になったことに加えて、
為替市場が109円台の円安基調になっていることを受け、
買いが先行して152円高くスタートしました。
相場を左右する外部環境が改善したことを受け、
+186円とリスクオンの姿勢が投資家の間に広がるように見える終値で
引けました。
上昇はしたものの、東証1部の売買代金が1兆8988億円と、
前日に続いて2兆円に届かなかったことは懸念材料として残りました。
テクニカル的には長い下ヒゲ付きの短い陽線を形成、
終値が75日移動平均線の上で終わることで、
これからの動きに注目させてくれる形になってきました。
4月25日を高値、5月2日の安値までの下落幅を100とした
フィボナッチ分析では、5/11と5/13に半値戻しをみせてから
上値抵抗線になっています。
しかし、上向きに変わった25日移動平均線が75日移動平均線を
下から上に抜けるゴールデンクロスを準備していることから、
これからは上昇の準備として判断してよいでしょう。
本日の高値を抜けて上に推移しながら出来高が増えてくることが、
これからの確認ポイントですね。
東証1部の 売買高は17億8445万株、
東証1部の値上がり銘柄数は1505、
値下がりは350、変わらずは95銘柄でした。
■各市場の動き
日経平均:16,652.80 +186.40 +1.13%
NYダウ(ドル):17,710.71 +175.39 +1.00%
ドル(円):109.37-38 +0.61円安 +0.56%
ユーロ(円):124.00-04 +0.94円安 +0.76%