2016年5月20日の東京株式市場は小幅に続伸しました。
終値は89円69銭(0.54%)高の1万6736円35銭でした。
新たな売買材料は乏しい中、主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議で、
経済政策に対する期待を織り込む形で上昇しました。
週末として頑張った方ですが、上値を追う動きにはなりにくいのが現状です。
主要なイベントが予定されていることから、
参加者自体が少ないのも小動きに終始する要因になりました。
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は下落になりました。
ダウ工業株30種平均は小幅の3日続落で、
前営業日比91ドル22セント(0.5%)安の1万7435ドル40セント、
ナスダック総合株価指数は反落して、
前営業日比26.586ポイント(0.6%)安の4712.533ポイントで取引を終えました。
新規の取引材料に欠ける相場で、
市場の関心は前日に引き続き追加利上げです。
19日はニューヨーク連銀のダドリー総裁が
6月または7月のFOMCで追加利上げに踏み切る可能性に言及したことで
市場は下げで対応しました。
下げ幅を195ドル以上に広げる場面もありましたが、
引けにかけて少し値を戻し本日の取引を終えました。
ダウ工業株30種平均は2ヶ月ぶりの安値を記録しました。
日本市場は新たな材料は少ない中、米国市場が下落することで
売りが先行して52円安くスタートしました。
大きく売られる場面は見られず、売りが一巡した後は、
G7財務相・中央銀行総裁会議、
26-27日の伊勢志摩サミットなど、
主要なイベントが控えていることから
政策期待を織り込む形で買いが膨らみました。
イベントの先行きに関してはまだ不明な部分も多いことや
週末ということもあり、積極的な買いには進まず、
小幅の上昇で今週の取引を終えました。
トレンドの出にくい一週間であった上に、薄商いが続いています。
本日の東証1部の売買代金は概算で1兆8831億円でまたしても2兆円を下回り、
5月16-20週の1日当たり平均売買代金は1兆9,949億円と
2ヶ月ぶりに2兆円を下回りました。
来週も積極的に買い上がる材料は乏しく
26-27のサミットに向けて、明確な方向性を出しにくい展開が予想されます。
下値を売り込む材料も少ないので、底値は固く維持するとみられます。
主要企業の決算発表が大体出揃った結果、
悪い数字と予想されていた市場の当初の判断よりは
悪くないというのが確認されたので、
「固く底値を維持する→主要イベントを難なく通過
→(期待通りの財政出動の政策が決まれば)上昇に転じる」
このような動きになるのではないかとシナリオを立てています。
方向感のない相場の中で今週もお疲れさまでした。
今週末はベトナムのホーチミンとハノイで仕事をしていますが、
発展するぞ!という活気があふれて、エネルギーが充満される気分になります。
エネルギーに満ちた姿で来週は日本でお会いするので、
みなさまも良い週末を過ごし、
元気な姿で再会することを楽しみにしております。
■各市場の動き
日経平均:16,736.35 +89.69 +0.54%
NYダウ(ドル): 17,435.40 -91.22 -0.52%
ドル(円):109.97-98 -0.10円高 -0.09%
ユーロ(円):123.23-27 -0.25円高 -0.20%