2016年5月23日の東京株式市場は反落しました。
終値は81円75銭(0.49%)安の1万6654円60銭でした。
積極的な財政出動を期待した主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議で
思うような結果には至らなかったことが
投資家の心理を冷やしました。
しかし、300円の下げ幅から-81円まで戻したことで、
下はまだ固いと判断することができます。
前営業日の米国市場は反発になりました。
ダウ工業株30種平均は4日ぶりの反発で、
前営業日比65ドル54セント(0.4%)高の1万7500ドル94セント、
ナスダック総合株価指数は大きく反発して、
前営業日比57.025ポイント(1.2%)高の4769.558で取引を終えました。
相変わらず新規の取引材料に欠けるなか、
2ヶ月ぶりの安値をつけた前日までの動きから
買い戻しが入りやすいタイミングにありました。
テクニカル的にはダウ工業株30種平均が75日移動平均線をタッチしてから
トレンド転換をする意味のある動きになりました。
ダウ工業株30種平均の指数、アメリカ市場の取引を行う方には
注目のタイミングです。
日本市場は注目を集めていた主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議が
21日に閉幕、大きな悪材料もありませんでしたが、
投資家の期待とは反対に財政出動については各国がそれぞれ判断すると
確認するにとどまったことで、売りが先行しました。
下げ幅は午前中に一時320円まで迫る場面がありましたが、
26~27日の伊勢志摩サミットで経済政策が発表される期待が
下値を支えることで、下げ幅を縮小して引けました。
先週末に解説した通り、今週も積極的に買い上がる材料は乏しく
26-27のサミットに向けて、明確な方向性を出しにくい展開が予想されます。
下値を売り込む材料も少ないので、底値は固く維持するとみられます。
引き続き、保有銘柄は売りのサインが出ない間は急いで売る要因は少ないでしょう。
■各市場の動き
日経平均:16,654.60 -81.75 -0.49%
NYダウ(ドル):17,500.94 +65.54 +0.37%
ドル(円):109.69-70 -0.58円高 -0.52%
ユーロ(円):123.15-19 -0.49円高 -0.39%