2015年2月25日の
東京株式市場は6日ぶりに小幅反落しました。
終値は前日比18円28銭(0.10%)安の1万8585円20銭でした。
明確な材料がない中、方向感のない動きが続き、
短期的な過熱感から利益確定が優先されました。
前日の米高株式市場は史上最高値を更新する好調ぶり。
NYダウ30種平均は 前日比92ドル35セント(0.5%)高の
1万8209ドル19セントで史上最高値を2日で更新、
ナスダック総合指数は10日続伸で、前日比7.150ポイント(0.1%)高の
4968.122で取引を終了しました。
2000年3月 以来、15年高値更新を続けています。
市場の注目を集めていた、エレン議長の発言は
「少なくとも今後数回の会合で利上げをできる状態にない」との趣旨で
早期の利上げに慎重姿勢を示したと受け止められ、
幅広い銘柄に買いが広がりました。
日本市場は前日の欧米株高を好感して買いが先行、
寄り付き直後は1万8636円34銭まで上昇しましたが、
その後は上げの材料が不足する中でもみ合う展開になりました。
日本株は欧米先行して買われていたこともあり、
利益を確定する動きが広がりました。
買いが控えられたもう一つの要因は
明日予定されているドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の議会証言です。
しかし、下値ではしっかり押し目を拾う動きが入り、
下げ幅は限定的な状態で引けました。
テクニカル的に見ると、陰線引けで下げてはいるものの
形は立派な上昇で、高値と安値を切り上げています。
押されると買うという強い相場を形成して、
調整を挟みながら2万円台を目指す動きは続きます。
短期的にはストキャスティックに続き、
MACDの伸びが縮むことで調整の可能性を映し出しています。
今週末は月末にも当たるので、
ポジションをたたむ動きは予想されます。
長期保有目的の銘柄は少々動いても慌てずに構えましょう。
東証1部の売買代金は2兆4396億円、売買高は22億1285万株で
商いはさらに薄くなっています。
東証1部の値上がり銘柄数は888、値下がり銘柄数は825で拮抗、
変わらずは144でした。
■各市場の動き
日経: 18,585.20 -18.28 25日
NYダウ(ドル) : 18,209.19 +92.35 24日
ドル/円: 118.84 – .86 -0.40円高 25日