2015年4月27日の東京株式市場は小幅に続落しました。
終値は前週末比36円72銭(0.18%)安の1万9983円32銭でした。
先週の2万円台達成から初めて2万円を割り込みました。
これといった材料が見つからない中、
様子見ムードが広がり、ひとまず利益をとっておく
動きが続きましたが、悲観的になるような下げではありません。
先週末の米国株式市場は3日続伸しました。
NYダウ30種平均は続伸して、
前日比21ドル45セント(0.1%)高の1万8080ドル14セント、
ナスダック総合指数も続伸して
前日比36.022ポイント(0.7%)高の5092.085で取引を終えました。
ナスダック総合指数は連日の高値更新です。
佳境を迎える米企業の業績発表の中、
前日夕発表されたマイクロソフト、グーグルが概ね好調な内容であったため、
株価が上昇するなど、IT 株全般に買いが広がりました。
一方、原油先物市場の下落を受けて、エクソンモービルが抑えられ、
相場全体がマイナス圏に沈む場面も見られるなど、
神経質な動きが続いています。
今週もその動きはしばらく続くと判断しています。
日本市場は米国市場の上昇を材料にするよりは
企業の2015年3月期決算発表、
30日に予定されている日銀の金融政策決定会合などの
結果を見極めたいというの雰囲気で
全体的に模様眺めムードが広がりました。
先週に続き利益確定売りも続き、上値を更新しにいく
動きにはならず、陰線を形成しながら下落しました。
先週末に、
「今週の前半は本格化する決算発表の雰囲気がまだ固まってないこと、
週足でみると高値圏で先週の陰線を包み込むつつみ線が出たことで
調整に入りやすい形になり、しばらくの調整が入る可能性が高い」と
説明しました。一旦今日はその動きをしています。
調整を挟んでから決算発表が期待通りに順調な改善を示すことなら
週後半に反発、再び上昇モードに戻る可能性が高いでしょう。
テクニカル的には4月23日を直近の天井として
3日連続で陰線を形成、下のめどになっている
2万円台を割り込みました。
MACDもMACDがシグナルを上抜ける直前に再び折れる形で
持ち合う様子を演出しています。
しばらくこのような小さい動きになった後、
反発してくれそうな形です。
東証1部の売買代金は概算で2兆846億円、
売買高は18億7004万株でした。
なんとか2兆円は守ったものの、
絶好の様子見相場であることを裏付ける商いでした。
東証1部の値下がり銘柄数は796、値上がりは937、
変わらずは146銘柄でした。
指数としては下落したものの値上がり数の方が多く、
底固さを印象付ける一日になりました。
■各市場の動き
日経: 19,983.32 -36.72 27日
NYダウ(ドル) : 18,080.14 +21.45 24日
ドル/円: 119.20 – .22 -0.08円高 27日