2015年5月21日東京株式市場は小幅ながら5日続伸しました。
終値は前日比6円31銭(0.03%)高の2万0202円87銭でした。
2000年4月14日以来、
約15年1カ月ぶりの高値更新を続けています。
米国市場はさえない動きをしましたが、
為替市場で121円まで円安が進むことを受け、
輸出株を中心に買いが広がりました。
前日の米国市場はまちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均が5日ぶりに反落して
終値は前日比26ドル99セント(0.1%)安の1万8285ドル40セント、
一方、ナスダック総合指数は申し訳程度の幅で反発して
前日比同1.709ポイント(0.0%)高の5071.743で取引を終えました。
ダウは連日で最高値を更新してきた動きから、
目先の利益を確定する売りが広がりました。
参加者の多くが6月の利上げ開始の可能性は低いとみていたことが
明らかになったFOMCの発表で上昇する場面も見られましたが、
連日の高値更新でやはり利益はしっかりとって置きたいとの
思惑が強く働きました。
日本市場は上昇トレンドが強い時の典型的な動きで、
さらなる上昇を期待する投資家の心理が働き、
上昇して始まりました。
連日の高値更新で時価総額も順調に拡大し、
いよいよバブル時の時価総額をも上回ってきました。
その中でもまだPERは低いことは
本物の実力で押し上げてきた感があり、
まだ安心感は強いと言えます。
為替相場では121円代に突入、
約2カ月ぶりの円安水準をつけることで、
ファナック、京セラなどの輸出株を中心に上昇しました。
後場に入ると下げに転じる場面も見られましたが、
プラス圏をキープしながら引けました。
テクニカル的にみると、2σを押し上げながら
上昇していくバンドウォークを継続していますが、
上昇幅が鈍ってきた感じはあります。
利益確定のエネルギーが溜まっている状態で
明日の週末を迎えるので、通常の動きで考えると、
朝方は利益確定の動きが出てから
午後、下値付近で節目買いを入れることが想定されます。
利益がのっている方は、明日あたりの利益確定は当然ある動きとして考え、
慌てることなく、じっくり対応してよいでしょう。
■各市場の動き
日経: 20,202.87 +6.31 +0.03%
NYダウ(ドル): 18,285.40 -26.99 -0.15%
ドル(円): 120.94-96 -0.01円高 -0.01%