2015年6月3日の東京株式市場は続落しました。
終値は前日比69円68銭(0.34%)安の2万0473円51銭でした。
不透明感を強めるギリシャの債務問題に起因する欧米株安に加え、
雇用統計、ECB総裁の会見など主要なイベントをひかえ、
様子見ムードが広がり、押し目を拾う動きも限られました。
前日の米国株式市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は小幅の反落で、
終値は前週末比28ドル43セント(0.2%)安の1万8011ドル94セント、
ナスダック総合指数も反落して
前営業日比6.405ポイント(0.1%)安の5076.524で取引を終えました。
再び浮上してきたギリシャの債務問題が不透明感を深める中、
週末の雇用統計発表が近づくにつれ、様子見ムードが明確になる動きになりました。
ギリシャ問題は油断を許さない状況ですが、
延期するたびに結局を問題を先延ばしにしていることにすぎないという事実に
そろそろ気づいて欲しいですね。
それでもダウ平均が115ドル安まで進んでから戻したことは
まだ下値が堅いことを見せてくれた安心材料にはなります。
テクニカル的には三角形のパターンで下辺に接してきたことで、
ここから反発して上を狙いに行くかが注目ポイントになります。
日本市場は欧米株安を受け、売りが先行して始まりました。
円安の恩恵で買われていた輸出関連株に利益確定の売りが広がると同時に
他の銘柄にも持ち高を調整する売りが広がると
下げ幅を115円以上に広げ、2万300円台に達する場面も見られました。
その後は押し目買いが入り、下落は止まりましたが、
本日予定されているECB)理事会とドラギ総裁の記者会見
金曜日の雇用統計など主要なイベントなどを控え
積極的に上値を買っていくリスクオンの姿勢は見られませんでした。
テクニカル的な動きとしては調整に入って、
陽線引きではあるものの、安値と高音を切り下げ
明確な下落の形になりました。
3ヶ月目線で判断して相場はまだ上昇中で、
安易に大量の空売りを仕替えるような場面ではありません。
空売りを考える場合は、短期の取引だと決め込んで戦略を立てるのがよいでしょう。
一方、調子がいいのはJASDAQ市場で本日も続伸しています。
明確な上昇トレンドの継続中なので、JASDAQ銘柄を保有し
利益を確保できている場合は、もうちょっと様子見ながら
持ち高調整に気を配る戦略でいきましょう。
様子見ムードを反映して、商いは平均的な動きになっています。
東証1部の売買代金は概算で2兆5593億円、売買高は24億0689万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は951、
値上がり銘柄数は802、変わらずは132でした。
■各市場の動き
日経: 20,473.51 -69.68 -0.34%
NYダウ(ドル): 18,011.94 -28.43 -0.16%
ドル(円): 123.90-94 -0.72円高 -0.58%