2015年6月12日の東京株式市場は小幅に続伸しました。
終値は前営業日比24円11銭(0.12%)高の2万0407円08銭でした。
大きく反発した昨日の影響で短期の利益確定が広がる中、
改善してきた経済指標、欧米の株高などの小さい要因で
下値が支えられ、上昇して今週を終えました。
上昇はしたものの、昨日の終値を挟んでの動きが中心で、
底堅さが確認されたというのが今日の意義と言えるでしょう。
前営業日の米国市場は小幅な続伸になりました。
ダウ工業株30種平均は続伸しで、
終値は前営業日比38ドル97セント(0.2%)高の1万8039ドル37セント、
ナスダック総合指数も続伸して
前営業日比5.820ポイント(0.1%)高の5082.509で取引を終えました。
米商務省が 発表した5月の米小売売上高が前月から1.2%増えるなど、
好調な経済指標が好感されるとともに、
続伸した欧州市場の動きも買いにつながりました。
しかし、引けにかけてはギリシャの債務問題が再び不透明感を増したことで、
上昇幅を縮小させました。
日本市場は欧米の株高を受け、買いが先行して始まりました。
しかし、昨日の大幅な反発に加えて週末要因も加わり、
上値は次第に重くなり、マイナス圏に沈む場面もありました。
方向感に欠ける展開で10円高で前場を終えた市場は、
後場に入っても一進一退を繰り返し、昨日の終値を挟んでの動きが続きました。
とはいえ、大きな下落要因も見当たらない中、
日経は底堅い動きを続け小幅続伸で終わりました。
昨日の大きな反発と本日が週末で、
ポジション調整の売りがでやすいことから考えると
日経の底堅さが目立つ相場でした。
テクニカル的には25日線を上に抜けてきてから 、
安値と高値を切り上げる陰線引き。
高値を抜いてきたことで、上昇トレンドへの転換と捉えたいところですが、
まだ完全に 戻ったとは判断しくい力の弱い形になっています。
大きい上昇があったものの過熱感というには程遠く、
来週以降も今週末の高値を切り上げていくなら、
2万円が支えとして固まることになります。
2万円を突破したお祭り騒ぎになっていたのが
わずか1ヶ月前ですが、すでに2万円台を「当たり前」に受け入れていますね。
これで人の心理とその心理が現れる相場は面白いです。
東証1部の売買代金は概算で3兆5124億円と、
5月29日以来2週間ぶりの多さ、売買高は26億8402万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1009、
値下がりは736、変わらずは141でした。
今週も難しい相場の中、よく頑張りました。
夏の匂いが深まり、より一層美しい自然を誇る日本、
今週末も日本経済のために思う存分遊び、
家族がびっくりするほどお金を使ってください。
格好よく、元気な姿で来週再会しましょう。
お疲れ様でした!
■各市場の動き
日経: 20,407.08 +24.11 +0.12%
NYダウ(ドル): 18,039.37 +38.97 +0.22%
ドル(円): 123.60-64 +0.07円安 +0.06%
ユーロ(円): 138.95-06 -0.17円高 -0.12%