2015年7月1日の
東京株式市場は2日続伸しました。
終値は前営業日比93円59銭(0.46%)高の2万0329円32銭でした。
米国市場が自律反発をみせた流れを引き継ぐとともに、
朝方発表された6月の日銀企業短期経済観測調査(短観)が市場予想を上回ったことで、
投資家心理が改善、2日前の大きな下落を打消しにかかっています。
前日の米国市場は反発になりました。
ダウ工業株30種平均は反発しで、
終値は前営業日比23ドル16セント(0.1%)高の1万7619ドル51セント、
ナスダック総合指数は5日ぶりに反発して
前営業日比28.399ポイント(0.6%)高の4986.867で取引を終えました。
欧州市場は大きく下げましたが、
(ドイツ株DAX138ポイント安の10944、
ロンドン株大幅続落の99.50ポイント安で終了)
前日の大きな下落への反動で自律反発の動きがある上に、
6月の消費者信頼感指数が市場予想を大幅に上回ることで、
消費心理が改善されたことが確認され、買いにつながらました。
ダウはマイナスに沈んだ後、118ドルまで上げるなど
上下変動幅が広く方向感のない動きが続きました。
日本市場は反発した米国市場の動きを参考に、
買いが先行して、小幅の上昇で始まりました。
瀬戸際にきて、ギリシャ問題が解決される期待もありましたが、
まだ不透明さが強く残る中、積極的に上値を追う動きには
なりにくいというのが市場の見方でしたが、
アジア市場が総じて堅調な動きになったことや、
好調な経済指標を材料に100円近い上昇幅で終わりました。
ギリシャ問題が例え劇的に解決されるとしても
それは脳腫瘍患者にもう一枚サロンパスを貼ったようなことで、
根本的な解決作にはならず、期限が迫るとまた同じことを繰り返すだけです。
テクニカル的に注目するところは、
一目均衡表上では上雲の上辺に近づいてきて、
もう一度調整に入る際はここが支えになって
トレンドを転換、上昇してくるかです。
反発した際の次のポイントは6/30に開けたギャップ上と
長期のパーティションが抵抗になり、反落するかで、
ここを突破できない場合は、再び調整が入るというのがテクニカル的な分析です。
デフォルトになろうが、ギリシャ政府が白旗を上げて全面的に緊縮施策を受け入れようが、
当分は神経質な動きが続きますが、
後から考えて見れば“買ってよかった”と言える
買いタイミングだと判断しています。
■各市場の動き
日経: 20,329.32 +93.59 +0.46%
NYダウ(ドル): 17,619.51 +23.16 +0.13%
ドル(円): 122.55-58 +0.31円安 +0.25%
ユーロ(円): 136.50-54 -0.02円高 -0.01%
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