2015年8月6日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比50円38銭(0.24%)高の2万0664円44銭でした。
業績相場の続きで材料の出た銘柄に集中する動きでしたが、
為替市場で円安が進み、輸出関連銘柄など幅広い銘柄に買いが入りました。
上げ幅を広げて年初来高値に迫る場面もみられましたが、
短期志向になっている相場ではすぐに利益確定が出ることで、陰線で引けました。
前営業日の米高市場は まちまちな動きになりました。
ダウ 30種平均は小幅で5日続落して
前営業日比10ドル22セント(0.1%)安の1万7540ドル47セント、
ナスダック市場は4日ぶりに反発して
前営業日比34.399ポイント(0.7%)高の5139.945で取引を終えました。
ダウも買いが先行して始まりましが、
ウォルト・ディズニーが市場予想に届かない決算発表をしたことで、
当日だけで9%超下げることになって、市場全体の重荷になりました。
1社でダウ平均を74ドル押し下げることで、
上げ幅が110ドル近くなった上昇分を打ち消して、マイナスで引けました。
テクニカル的には高値を切り下げる動きが続くことで、
典型的な夏バテ相場になっています。
日本市場は為替市場で円安が進むことにより
買いが先行して始まりました。
上げ幅を200円まで広げる場面もあり、
6月24日に付けた年初来高値に接近する場面もありましたが、
最近好調だった銘柄に利益確定の売りが続くことで、
上げ幅を縮めながら引けました。
決算発表がピークを迎える中、予想した通りの好調な決算内容に
なっている企業が多く、日本市場に対してはまだ先高観を維持してもいいです。
ただし、懸念材料はテクニカル的なところで見つかります。
テクニカル的には高値圏で前回の高値に届かず
陰線で引けることで、トップが3つあるヘッド・アンドショルダーを形成しています。
しばらく調整になる可能性の高い形になってきたことで、
下がる際の目安は前回の安値(7/28)とネックラインが存在する
2万0500円から2万700円のレンジです。
この下を抜けずに支持されると、再び上昇相場に戻りますが、
抜けてしまうと眺めの調整になりそうです。
東証1部の売買代金は概算で3兆875億円、
売買高は25億878万株で商いは活発化してきました。
東証1部の値上がり銘柄数は全体の1081、
値下がりは36%の678、変わらずは130でした。
■各市場の動き
日経平均(円):20,664.44 +50.38 +0.24%
NYダウ(ドル):17,540.47 -10.22 -0.06%
ドル(円):124.90-92 +0.50円安 +0.40%
ユーロ(円):136.18-20 +1.04円安 +0.77%