2015年8月10日の東京株式市場は4日続伸しました。
終値は前営業日比84円13銭(0.41%)高の2万0808円69銭でした。
続伸を4に伸ばしながら、3週間ぶりの高値を記録し、
年初来高値に後60円で迫っています。
市場には3日続伸しても上昇しているという実感があまりありませんでしたが、
先週末の高値を抜けて上に行くことで、今後の動きに期待がもたれる雰囲気になりました。
危機感を覚えるのは米国市場の方です。
前営業日の米高市場は7 日の続落になりました。
ダウ 30種平均は大幅に6日続落して
前営業日比46ドル37セント(0.3%)安の1万7373ドル38セント、
ナスダック市場も続落して
前営業日比12.896ポイント(0.3%)安の5043.544で取引を終えました。
ダウは約半年ぶりの安値更新が続いて、7日続落は
2011年7月 以来、約4年ぶりの出来事です。
原油先物相場の続落が続き、米国企業への影響のみならず、
世界景気の減速が懸念材料になり、石油株を中心に市場全体が冴えない動きになりました。
7日続落ではありますが、テクニカル的には下ひげの長い
下げ止まりの形をしていますがまだ油断はできません。
NY指数の取引をされる方は短い反転を狙ってみるタイミングに来ていると判断できます。
日本市場はニューヨーク市場との連動性が段々強く薄れてきましたが、
さすがに7日続落を受けては、売りが先行して始まりました。
円相場が円高方向に振れたことも市場の雰囲気を抑えました。
しかし、大体出揃った企業の業績情報に基づき、
概ね期待通りの好調ぶりが認識されると、
下値から買いが入り、ジリジリと下げ幅を縮小、
上昇してからは戻ることなく、ほぼこの日の高値で引けました。
業績の好調ぶりが確認された中、日本市場に対する先高観に変更はありません。
テクニカル的には高値圏で前回の高値に近づくことで、
天井であることを警戒する声が多くなるのも事実です。
一時的に調整は入るものの、上昇トレンド継続という見方には
問題がないので、注目していた銘柄が悪くない業績を発表したなら
そのまま買い目線を維持して注目し続ける対応でいいでしょう。
東証1部の売買代金は概算で2兆6579億円、
売買高は21億9090万株で、7月29日以来の低い商いになっています。
東証1部の値上がり銘柄数は 1367、
値下がりは447、変わらずは75でした。
■各市場の動き
日経平均(円):20,808.69 +84.13 +0.41%
NYダウ(ドル):17,373.38 -46.37 -0.27%
ドル(円):124.60-64 -0.18円高 -0.14%
ユーロ(円):136.46-48 -0.04円高 -0.03%