2015年8月27日の
東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比197円61銭(1.08%)高の1万8574円44銭でした。
世界株安が収束する動きになり、前日大きく反発した
米国市場の動きを引き継ぎ、上昇してきました。
円安に振れた為替市場の動きも上昇に拍車をかけましたが、
上値では利益確定に押されて上げ幅を縮小させながら引けました。
前日の米国市場は前日の日本株の反発などを受け、大きく反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比619ドル07セント(4.0%)高の1万6285ドル51セント、
ナスダック総合株価指数も7日ぶりに反発して、
前営業日比191.048ポイント(4.2%)高の4697.536で取引を終えました。
ダウの上昇幅は7年ぶりの大きさで、
変動性が高くなっています。
日本市場は大幅に反発した米国市場の動きを引き継ぎ、
円安に振れた為替市場の動きも加わり、買いが先行して始まりました。
400円以上あげる場面も見られましたが、
上値では利益確定に押され、上昇幅が縮小されました。
中国から出てきたニュースもアジア市場の全面高を誘導しました。
中国の中央銀行である人民銀は
25日の政策金利や預金準備率の引き下げに続いて
短期流動性オペ(SLO)を通じて1400億元(約2兆6000億円)を
市場に供給したことを発表した。
それを背景に米国市場に買いが広がり、本日のアジア市場も支えました。
暴落の後、2日続伸したことで、底値入りへの期待感は強いですが、
本日の上値が重かったことが不安材料として残っています。
テクニカル的に考えると、底入りした形になって、
前日の高値を切り上げながら上昇、
震災やリーマンショックのようなきつい下げを演出した今回の調整が
同じ形になるとしたら、ここが底入りだと判断していいのではないでしょうか。
それでもいきなり大きな資金を投入してポジションを取るよりは
乱高下を織り込みながら、ポジションを増やしていくのがいい戦略と考えられます。
明日は2日の続伸の後迎える週末なので、
午前中に利益確定が広がった後は、午後から再び買っていく動きが予想されます。
空売りポジションをまだ保持している方は、急激な上昇に備えてください。
■各市場の動き
日経平均(円):18,574.44 +197.61 +1.08%
NYダウ(ドル):16,285.51 +619.07 +3.95%
ドル(円):120.34-36 +1.08円安 +0.91%
ユーロ(円):135.85-88 -1.47円高 -1.07%