2015年10月22日の東京株式市場は3日ぶりに反落しました。
終値は前営業日比118円41銭(0.64%)安の1万8435円87銭でした。
前日の米国市場が続落したことを受け売りが広がりましたが、
昨日の上昇幅の中に収まる持ち合いを形成、
下げ幅178円から切り返してことで、そこ硬さをもう一度アピールしました。
前日の米国市場は続落しました。
ダウ工業株30種平均は小幅続落して、
前営業日比48ドル50セント(0.3%)安の1万7168ドル61セント、
ナスダック総合株価指数も続落して、
前営業日比40.855ポイント(0.8%)安の4840.117で取引を終えました。
回復の兆しを見せていた原油などの商品先物市場が下落したことを受け、
資源・エネルギー株に売りが広がる一方、
カナダのバリアント・ファーマシューティカルズ・インターナショナル株が
売り上げの不正に絡む噂で急落、ヘルスケア全体に売りが広がることで
市場全体の雰囲気を引き摺り下ろしました。
日本市場は前日の大きな上昇を受け、早くも利益確定がでる動きや
軟調なアメリカ市場の動きを受け、売りが先行して始まりました。
また4半期決算発表を控えて様子見ムードが強いのも相場全体の
雰囲気を落ち着かせています。
下げ幅は178円まで進みましたが、底硬さが印象づけられると
押し目の買いが入り、少し値を戻して終了しました。
売買代金が再び2兆円を割り込むことからも
市場に積極的な買いのエネルギーがないことは確認できます。
テクニカル的には昨日の上昇で下雲の下辺に近づき、
本日の持ち合いで抵抗にあった形になりました。
ここから調整する場合は、転換線に支えられることを前提にする場合、
1万8,181円付近が反発の目処です。
昨日の高値を抜けて上に行く場合は2ヶ月ぶりの雲入りになりますが、
その際は上値を更新していくのに相当なエネルギーが必要になります。
10月終わりから11月にかけては下雲で抵抗にあう動きの後、
12月は雲の中を通過して、上昇に戻るシナリオを描くことができます。
東証1部の売買代金は概算で1兆9835億円、
売買高は18億4240万株でした。
東証1部の値上がりは571、値下がり銘柄数は1170、 変わらずは161でした。
■各市場の動き
日経平均:18,435.87 -118.41 -0.64%
NYダウ(ドル):17,168.61 -48.50 -0.28%
ドル(円):119.69-72 -0.17円高 -0.14%
ユーロ(円):135.65-68 -0.65円高 -0.48%