2015年10月29日の東京株式市場は小幅続伸しました。
終値は前営業日比32円69銭(0.17%)高の1万8935円71銭でした。
FOMC声明を受け上昇した米国株高の流れと
為替市場で進んだ円安基調で小幅ではありながら、上昇しました。
上昇はしたものの、大きく相場を引き上げるような要因にはなりにくく、
今週から形成している持ち合いが継続しています。
75日線移動平均線の下で持ち合いを続けているので、
決算結果の発表と共にこの上値を抜けてくるかが次の確認ポイントです。
前営業日の米国市場は大幅な反発になりました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比198ドル09セント(1.1%)高の1万7779ドル52セント、
ナスダック総合株価指数は反発して、
前営業日比65.545ポイント(1.3%)高の5095.690で取引を終えました。
米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明で利上げが見送られ、
12月以降の利上げになったことで上昇したことや、
資源関連・アップルの上昇が市場をリードしました。
12月の利上げに含みを残したことで、下げる場面もありましたが、
12月の利上げは難しいか、0.25%と予想される上げ幅から考えても
当分は現状維持という見方が強く、相場を押し上げました。
トレンドが変わっているので、下げ相場とは反対に
ポジティブな側面だけを選んで反応することから考えると、
米国市場の地合いは改善したと判断できます。
日本市場はFOMCの声明を受けて上昇した欧州株の流れを引き継ぎ、
上昇して始まりましたが、市場を盛り上げるような材料にかけ
次第に上げ幅を縮小させました。
マイナスに転じた後は前日の終値を挟んで拮抗、
方向感のない展開になりました。
本日も決算発表相場の特徴を発揮し、全体のファンダメンタルズよりは
個別の材料に敏感に反応する相場を形成しました。
午後に入ってからは前日の終値を挟んだ方向感のない展開になり、
上げて引けましたが、持ち合いの範囲で動いているので、
まだ大幅な上昇の前兆とは判断しにくいです。
テクニカル的には3日前と同じ形で、75日線を上値として意識する
陰線を形成、ボリンジャーバンドは上向き継続、
25日線も先週上向きに変わってから、上向き継続です。
決算の結果によって上か下にぶれる形になっていますが、
仮に下にぶれても、短い調整の後は戻りを試す動きが予想されます。
本日は持ち合いの抜け出しかトレンド転換のように見えて、
日経のようにもたもたする銘柄が目立ちましたが、
持ち合いは変動幅が大きいか、方向性がないことを意味するので、
決めたポイントにならないときちんと「やらない」と守ることが大事です。
明日の注意する点は、月末の金曜日なので、
午前中に売りが出やすい相場というところですね。
■各市場の動き
日経平均:18,935.71 +32.69 +0.17%
NYダウ(ドル): 17,779.52 +198.09 +1.13%
ドル(円):120.72-74 +0.28円安 +0.23%
ユーロ(円):131.96-00 -1.12円高 -0.84%