2015年11月11日の東京株式市場は6日続伸しました。
終値は前営業日比20円13銭(0.10%)高の1万9691円39銭でした。
前日の終値を挟んでの方向感のない動きが続きました。
直近の上昇基調で利益を確保する売りが先行しましたが、
始値が安値でその後は一貫して戻す動きになりました。
上昇幅は小さいものの、前日の高値と安値を切り上げることで、
本格的な上昇相場入りを表しています。
高値圏では短期の利益確定の動きが出ることで値を戻して引けることで
上昇基調でありながら方向感のわかりづらい奇妙な形で引けました。
前営業日の米国市場は小幅の反発と続落、まちまちな動き になりました。
ダウ工業株30種平均は小幅の反発で、
前営業日比27ドル73セント(0.2%)高の1万7758ドル21セント、
ナスダック総合株価指数は続落して、
前営業日比12.058ポイント(0.2%)安の5083.244で取引を終えました。
ダウとナスダックの相反する動きからわかるように
反発はしたものの大きな材料はなく、方向感を欠いた展開だといえます。
前日の大幅な反落があって、押し目買いのタイミングにきたこともあり、
終盤にかけてプラス圏に浮上して終わりましたが、
しばらくの調整は続くと見られます。
テクニカル的には1万8,000ドルの節目を目の前に調整に入った
形が続き、本日は下ヒゲのついた陽線引きですが、順調にさげが続く流れです。
ここで切り返して高値更新、1万8,000ドル突破になると
強い展開になると考えられます。
日本市場は特別な材料になることはなく、
方向感の欠けた米国市場の流れを引き継ぎ、前日の終値を挟んだ動きになりました。
前日の終値より69円安くスタートした日経は
狭い範囲の中で攻防を続ける消耗戦的な動きに終始しました。
テクニカル的に確認できるのは、下値ではしっかり支えの買いが入ること、
この3日感で高値は一回行き詰まっている感じですが、
好調ぶりが目立つ日本企業の決算結果を反映して、先高感が強いことです。
年末までの基本戦略は買いで上昇相場に乗せること、
この見方を維持していきたいですね。
東証1部の売買代金は概算で2兆4447億円、売買高は21億3534万株で、
前日よりは商いが活発になってきました。
東証1部の値上がり銘柄数は1243、
値下がり銘柄数は557、変わらずは112でした。
■各市場の動き
日経平均:19,691.39 +20.13 +0.10%
NYダウ(ドル): 17,758.21 +27.73 +0.16%
ドル(円):122.92-96 -0.43円高 -0.35%
ユーロ(円):132.25-28 -0.45円高 -0.34%