2015年11月12日の東京株式市場は辛うじて7日続伸しました。
終値は前営業日比6円38銭(0.03%)高の1万9697円77銭でした。
上昇はしたものの、主要なイベントが控えていることで
様子見ムードが強く、低調な売買代金などが
盛り上がりに欠ける相場を映し出しています。
それでも7日続伸は嬉しいことで5月15日以来で、
短期の過熱感懸念をも吹き飛ばしながら上昇トレンドを継続しています。
前営業日の米国市場は小幅の反落になりました。
ダウ工業株30種平均は小幅の反落で、
前営業日比55ドル99セント(0.3%)安の1万7702ドル22セント、
ナスダック総合株価指数は3日続落して、
前営業日比16.224ポイント(0.3%)安の5067.020で取引を終えました。
特別な材料になるようなことはなく、
様子ムードが強く、前日の終値をはさんで、
少ない市場参加者で攻防が続きました。
しかし、テクニカル的には陰線でありながら、
ダウもナスダックも下げ止まり、トレンドの転換を表す形になったので、
明日と週末を挟んでの来週からの動きが注目されます。
日本市場は本日も特別な材料がない中、前日の米国市場の流れや
短期の上昇に伴い利益を確保する動きが先行し、
小幅安く始まりました。
売りに押されてからは、方向感なしに前日の安値を挟んでの動きが続き
上下小幅の中で動きました。
為替市場で続く円安基調や日本企業の業績が好調なことを反映して
下値を売り込む動きにはなりにくい雰囲気です。
しかし、市場ではイエレン議長が12日、過去の危機時の
金融政策についての会合に参加すること、
来週に控えている7~9月期の国内総生産(GDP)の発表及び
日銀の金融政策決定会合などの重要イベントで
様子見ムードが残りました。
それでも好調ぶりを見せる日経、辛うじて上昇しながら引けました。
テクニカル的には前日の高値を1円切り上げるこちらも
辛うじての上昇で、安値を切り上げながら上昇トレンドは継続しています。
過熱感がありながら上昇することで相場全体は強気になっていますので、
少しの変動で焦ってポイントでもないところで行動する必要はないでしょう。
昨日の解説で伝えた通り、
「年末までの基本戦略は買いで上昇相場に乗せること、
この見方を維持していきたいですね。」
東証1部の売買代金は概算で2兆2738億円、
売買高は20億9741万株で、さらに減っています。
東証1部の値上がり銘柄数は976、
値下がりは799、変わらずは137でした。
■各市場の動き
日経平均:19,697.77 +6.38 +0.03%
NYダウ(ドル):17,702.22 -55.99 -0.32%
ドル(円): 122.90-92 -0.03円高 -0.02%
ユーロ(円):132.04-08 -0.09円高 -0.07%