2015年11月17日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比236円94銭(1.22%)高の1万9630円63銭でした。
先週発生したパリの同時多発テロによる
欧州株式市場の反応を見極めたい気持ちで様子見ムードが強かった市場に、
欧州株式市場の下げが限定的だったことが確認されると
米國株式相場が大幅に上昇し、その流れで日本市場の投資家心理も
改善してきました。
影響が限定的だったという安心材料はあるものの、
小さい材料でも市場が大きく揺れる可能性の高い相場環境なので、
引き続き警戒は必要です。
前営業日の米国市場は 大幅な反発になりました。
ダウ工業株30種平均は大幅の反発で、
前営業日比237ドル77セント(1.4%)高の1万7483ドル01セント、
ナスダック総合株価指数は6日ぶりの反発で、
前営業日比56.734ポイント(1.2%)高の4984.617で取引を終えました。
パリの同時多発テロによる
欧州株式市場の反応が限定定期だったことに加えて、
(ドイツ株DAXは4ポイント高の10713 、
ロンドン株は28.10ポイント高で終了)
先週の大きな下落で自立反発のタイミングに来ていたのも
投資家の買いを誘いました。
日本市場はテロの影響が限定的で米国市場が大幅反発したこと、
為替市場で円安が進んだことによって
幅広い銘柄に買いが広がりました。
朝方の日経平均株価は、 前日の終値 から248円高くスタートして、
アジア市場のしっかりした動きも加わり、下値を割り込む展開は見られず、
始値から大きく離れない動きで本日の取引を終えました。
テクニカル的には75日線を抜けて上昇してから
一旦調整に入っておりましたが、本日で空を開けながらトレンド転換してきました。
明日もこの高値を抜けてくると再び上昇トレンドへの期待がかかります。
本日の上昇で25日移動平均線が75日移動平均線に近づきゴールデンクロスが
目前に迫りました。テクニカル分析を中心にする投資家にとっては
大きな買いサインとなる動きですが、外部環境が不安定な状況では
変動性が高まるので、引き続き警戒心は緩めず取り組んで行きましょう。
まだ上昇への復帰は確定ではないので、
明日の動きが重要になってきます。
東証1部の売買代金は概算で2兆6513億円、
売買高は22億5050万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1501(全体の78%)、
値下がりは317銘柄、変わらずは96銘柄でした。
■各市場の動き
日経平均:19,630.63 +236.94 +1.22%
NYダウ(ドル):17,483.01 +237.77 +1.38%
ドル(円):123.40-44 +0.77円安 +0.63%
ユーロ(円):131.58-62 -0.26円高 -0.20%