2015年12月01日の東京株式市場は大幅に反発しました。
終値は前営業日比264円93銭(1.34%)高の2万12円40銭でした。
8月20日以来、3ヶ月ぶりの高値であり、
5月につけた2万円台を再び回復しました。
これからは6月に付けた年初来高値2万0952円を目指す動きになります。
ECBや米国雇用統計など主要イベントを控えて
様子見の動きが続くとみられましたが、
予想は硬いとみられる動きを織り込み早くも2万円台を回復してきました。
前営業日の米国市場は続落になりました。
小幅で一進一退が続き、方向感のない相場になっています。
ダウ工業株30種平均は小幅の続落、
前営業日比78ドル57セント(0.4%)安の1万7719ドル92セント、
ナスダック総合株価指数は4日ぶりの反落で、
前営業日比18.859ポイント(0.4%)安の5108.666で取引を終えました。
少ない市場参加者の中で、新たな買い材料がない状況が続くなか、
ここまで年末商戦を想定して上昇してきた
消費財関連株が売りに出され、市場全体が抑えられました。
日本市場は2万台の大台を目前にして、主要なイベントが控えていることから
持ち合いの動きを想定していましたが、
想定される材料を先に織り込む形であっさりと2万円台を突破してきました。
いい意味での裏切りです。
米国市場は方向感にかけた動きが続きましたが、
アジア株が順調に推移したことに加えて、
3日の欧州中央銀行(ECB)理事会は追加緩和策が実施される可能性が高いこと、
4日に予定されている雇用統計も市場予想内になることなどを
先読みした形で上昇してきました。
勢いとモメンタムで判断する場合、
市場の材料を先読みして買ってくるほど投資家心理は強気に傾いている上に、
主要イベントは大体日本市場にプラスになる要因と読み取れることから、
2万円台を達成した下押しがくるといっても、
早々と切り返して2万1,000 円台を目指す動きになると予想することができます。
テクニカル的にも意味のある動きが現れ、
ボリンジャーバンドの1σをローソクが再び突き抜け、
長期のトレンドを示す200日移動平均線を25日移動平均線が下から上に抜ける
ゴールデンクロスが本日確認されました。
これで相場の動きは強まると想定できますが、
短期の過熱感も出ているので、短期の変動性増加には気をつける必要があります。
基本戦略は今までの通り、保持、利益の増大で継続していきます。
■各市場の動き
日経平均:20,012.40 +264.93 +1.34%
NYダウ(ドル):17,719.92 -78.57 -0.44%
ドル(円):122.96-00 +0.14円安 +0.11%
ユーロ(円):130.10-14 +0.12円安 +0.09%