2015年12月02日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比74円27銭(0.37%)安の1万9938円13銭でした。
5月につけた2万円台を回復してから達成感から
売りが膨らみスタートしましたが、一方的に売り込まれる場面はなく
しっかり下値を守り、前日の終値を挟んで拮抗する動きになりました。
ここで下押しが深く入らず、上値を更新していくなら
強いトレンドは年末まで続く可能性が高くなります。
前営業日の米国市場は反発になりました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比168ドル43セント(1.0%)高の1万7888ドル35セント、
ナスダック総合株価指数も反発して、
前営業日比47.640ポイント(0.9%)高の5156.306で取引を終えました。
3日に予定されているECB理事会では
追加緩和に動くとの予測が多いことで日本市場同様、
材料を先取りする形で織り込みました。
またそろそろ消極的な動きが一服して、年末にむけての先高感を
取り込む動きになりつつあるのも上昇の一因でしょう。
日本市場は2万台を突破したという達成感から
利益をひとまず確保しておく動きが先行して、売りが先行する形で始まりました。
しかし、下値ではしっかり買いが入ることで、底堅さが確認されると
市場は前日の終値を挟んでの動きに終始しました。
前引けで 2万円を回復する場面もありましたが、
上昇までいくには材料不足で、持ち合いを続けた結果、下落で引けました。
大きく売り込まれる場面はみられない中、市場の関心をあつめている
ECBの追加緩和予想が市場に広がり、出遅れ株を中心に買いも入ってきました。
トヨタなど主要な銘柄はしっかり変われることで、TOPIXは日経とは反対に
小幅上昇することで、個人の買い意欲はまだ下がってないことをみせつけてくれました。
ECBによる追加緩和や米国FRBの利上げ決定は
織り込みが進んでいますが、その目論見が異なる結果になる場合は
一時的な売りが膨らむことも起こりうるので、注意が必要です。
東証1部の売買代金は概算で2兆3057億円、
売買高は18億9807万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は885、
値上がりは873、 変わらずは163でした。
■各市場の動き
日経平均:19,938.13 -74.27 -0.37%
NYダウ(ドル):17,888.35 +168.43 +0.95%
ドル(円):123.01-02 +0.15円安 +0.12%
ユーロ(円):130.63-66 +0.59円安 +0.45%