2015年12月17日の東京株式市場は大幅に続伸しました。
終値は前営業日比303円65銭(1.59%)高の1万9353円56銭でした。
市場の最大関心事であったFOMCの結果で
予想通りに利上げが決まると、米国市場は大幅な上昇で回答。
日本市場もその流れを引き継ぎ、大きく上昇しました。
今後は様々なリスク要因を取り入れながらも、
基本的な方向はドル高・円安、株式市場の浮上が続くと思われます。
米連邦準備理事会(FRB)は日本時間17日午前4時、
米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の上げを決定しました。
政策金利に当たるフェデラルファンド(FF)金利の目標レンジを 、
0~0.25%から0.25~0.50%にすることを決めました。
米国政策金利の利上げは2006年6月末以来、実に9年半ぶりです。
前営業日の米国市場はこれに答える形で大きく続伸しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に3日続伸して、
前営業日比224ドル18セント(1.3%)高の1万7749ドル09セント、
ナスダック総合株価指数も大きく続伸して、
前営業日比75.775ポイント(1.5%)高の5071.132で取引を終えました。
FOMCで約9年半ぶりの利上げが決定されたことで、
米景気が 堅調に回復するという見方が強いことから、
投資家が積極的に運用リスクをとる動きが広がりました。
日本市場はFOMCの結果で大きく上昇した米国市場の動きを引き継ぎ、
大きく空をあけながら始まりました。
始値19,364円で前日終値より315円高くスタート、
一時上げ幅を拡大して19,500円を超える場面もありましたが、
次第に上値が重くなり、303円の上昇幅で終了しました。
不確実性が少なくなったことで、日経は大きく買われましたが、
短期間の急騰に伴い、上値が重くなる動きもみられます。
根本的なファンダメンタルが変化されたわけではありませんが、
一方的な上げにはなりにくく、折り目をつけながら上昇を続ける動きになるでしょう。
テクニカル的には空を空けヒゲの陰線を形成、
25日線が近づくことで上値が重った形をしています。
次の節目はこの25日移動平均線を突破するところです。
東証1部の売買代金は概算で2兆7809億円、
売買高は22億4852万株で、商いも増加してきました。
東証1部の値上がり銘柄数は1589(全体の82%)、
値下がりは251、変わらずは88銘柄でした。
■各市場の動き
日経平均:19,353.56 +303.65 +1.59%
NYダウ(ドル): 17,749.09 +224.18 +1.28%
ドル(円):122.57-60 +0.66円安 +0.54%
ユーロ(円):132.84-88 -0.52円高 -0.39%