2014年7月31日の東京株式市場は小幅反落しました。
終値は前日比25円46銭(0.16%)安の1万5620円77銭でした。
朝方は買いが先行してあげましたが、午後からさげに転じる
値動きの大きい一日になりました。
朝方の上昇をリードしたのは米国のGDPによる為替相場の変動です。
前日発表された2014年4~6月期の米国内総生産(GDP)が、
前期比年率4.0%増と3%程度だと予想していた市場の期待を
大きく上回ることで為替相場でドル高円安の流れが強くなりました。
それを受け、買いが先行した後は上げ幅を100円超えまで
拡大する場面もありましたが、
月末という要因、4日続伸して利益確定の動きが出やすいタイミングであったことで
引けにかけて下げに転じました。
相場全体を押し下げるような動きではないことから
15,500円を割り込むような動きはなく、
急激な上昇に伴う、一息入れる場面だと考えられます。
明日は8月相場の始まりですが、
週末要因を考えると様子見ムードが大きく圧し掛かる可能性があります。
テクニカル的にはギャップ埋めの上が上限になりやすいこともあり、
1月23日と1月24日に空けたギャップを埋めると、さげに転じた
格好になっています。
しかし、まだ下値を積極的に売り込む材料は見当たらず、
市場では抜け出した三角持ち合いが支えになると考えられています。
売買高は増えて、大相場の入り口かと思い勝ちですが、
本日が月末で売り買いが多くなることを考えると
後何日間は確認が必要です。
東証1部の売買代金は概算で2兆2051億円で、
活況の目安とされる2兆円を7月2日以降、20営業日連続ぶりに達成しました。
売買高は24億917万株で、東証1部の値下がり銘柄数は1166、
値上がり銘柄数は519、変わらずは132でした。
■各市場の動き
日経:15,620.77 -25.46 31日
NYダウ(ドル): 16,880.36 -31.75 30日
ドル/円:102.81 – .84 +0.65円安 31日