2014年8月13日の
東京株式市場は小幅に続伸しました。
終値は前日比52円32銭(0.4%)高の1万5213円63銭でした。
12日発表された欧州経済研究センター(ZEW)の
8月の独景気予測指数が急速に悪化したことを受け、
欧州の市場は下落、米国市場も小幅下落したことを受け、
寄り付きは下げて始まりました。
消費税増税の影響で悪い数字が予想されていた
4~6月期の国内総生産(GDP)が朝方発表結果、
市場予想ほど悪化しなかったことを受けて日本経済の底堅さが
確認され、買いが広がりました。
GDPの悪化に対する懸念はすでに市場にある程度織り込まれていた状態で
今日の発表でむしろその不安が後退した側面があり、
売りが一巡した時点で買い戻しの動きに変わりました。
終わり値ベースでは上昇していますが、
形は昨日のチャートより下落する形で
上値を追う材料は乏しい状態が続いています。
日本市場にはお盆休みを迎え市場参加者自体が少なく、
相場関係者も夏季休暇で資金自体も動きづらいので、
当面上値は気持ちよく切上げることは期待しづらいのが現状です。
東証1部の売買代金は概算で1兆5429億円で
昨日よりさらに減少し、2兆円を3日連続で下回りました。
売買高は17億3741万株で、東証1部の値上がり銘柄数は1092、
値下がり銘柄数は553で、変わらずは171でした。
テクニカル的は15,200円台を回復しましたが、相変わらず
一目均衡表の上雲で雲上限(先行スパン1)が上値抵抗に
高値付近では今まで支えになっていた転換線と基準線が抵抗になっています。
MACDはゼロラインの下で、MACDがシグナルを上に抜く準備をしていますが、
ゼロラインの下なので、本格的なトレンド発生だと判断するのは難しい形です。
市場参加者も少ない中、上値を追う動きは難しい展開ですので、
個別材料に沿って、急激に動きだす銘柄が続出する相場模様です。
お盆休みという特別なアノマリーを考慮すると特別なサインが出ない限りは
そのまま持ったものを保持、新たに仕掛けるには積極的に行いづらいところです。
■各市場の動き
日経:15,213.63 +52.32 13日
NYダウ(ドル) 16,560.54 -9.44 12日
ドル/円:102.33 – .36 +0.05円安 13日