2014年9月8日の東京株式市場は小幅に反発しました。
終値は前週末比36円43銭(0.23%)高の1万5705円11銭でした。
本日も上値が重く、持ち合いの領域から抜け出せてない様子です。
週末の米国市場では不思議な相場模様が発生、
注目された8月雇用統計は、非農業分野の雇用者数が前月比14万2000人増と
市場コンセンサスを大きく下回りました。
この数字なら普通は下げで終わりますが、
途中から切り返し、上昇で引けました。
その要因は雇用改善が遅れることで、
米連邦準備理事会(FRB)による早期の利上げ観測が
やや後退したことです。
前回の総裁講演で、労働市場の環境を重視しながら
政策を決定する姿勢を示したからです。
その流れを受け、日本でも買いが先行しました。
しかし、内閣府が発表した4~6月期の国内総生産(GDP)改定値で、
実質は前期比年率7.1%減と速報値から下方修正されたことが影響して
上値を抑えました。
午後2時に発表された8月景気ウォッチャー調査では、
2-3カ月先の景気の先行きに対する判断DIが3カ月連続で低下したことで
下げが加速するかと思いがちな状況でしたが、
結局は反発で引けいるのを考慮すると相場の地合は強いといえます。
今週はメジャーSQ清算を控えて、様子見ムードが強いと思われますが、
下値を固めながら15,800円を上抜けることに挑戦したいところです。
東証1部の売買代金は概算で1兆5240億円で
先週よりも減って、様子ムードが強くなっていることを物語っています。
売買高は17億7744万株で東証1部の値上がり銘柄数は1272、
値下がり銘柄数は455、変わらずは96でした。
テクニカル的には先週末のキャンドルにすっぽり囲まれ、
持ち合いの様子です。
今日のキャンドルは実体が大きいが、昨日のキャンドルから考えると持ち合い、
壁になりつつある15,800円の突破にエネルギーが必要な印象を受けます。
■各市場の動き
日経:15,705.11 +36.43 8日
NYダウ(ドル): 17,137.36 +67.78 5日
ドル/円:105.09 – .10 -0.15円高 8日