2014年9月11日の
東京株式市場は大幅に4日続伸しました。
終値は前日比120円42銭(0.76%)高の1万5909円20銭でした。
大引けで1万5900円台に乗せるのは
1月10日以来約8カ月ぶりのことで、
壁として認識されてきた1万5800円台を一気に抜いてきました。
ほぼ横ばいだったヨーロッパ株式市場とは反対に
前日の米国株式市場はしっかり、
ダウ平均は54.84ドル高の17068.71、
ナスダックは34.24ポイント高の4586.52で引けました。
円相場が08年9月以来6年ぶりの
1ドル=107円台まで円安が進むと、朝方から買いが先行しました。
輸出関連株を中心に大型株の方に資金が流れて、
朝方90円高から陽線で引けるしっかりした動きを見せました。
さらに上げ幅を牽引したのは黒田日銀総裁の発言で
「(物価)目標の達成に困難をきたすような状況が出てくれば、
躊躇なく追加(金融)緩和だろうと何だろうと調整を行っていく」と述べたことで
追加金融緩和観測が市場に広がったとみられます。
加速する円安を背景にした相場なので、それが一服したときの
相場の反応が注目のポイントになりますが、
上昇トレンドを継続しているのは間違いないので、
今さら天井圏のものを狙うより、大型・輸出関連で
出遅れている銘柄を選別する動きがいいでしょう。
また4日にわたる急上昇に加えて明日は金曜日の週末なので、
目先の利益を確定する調整の動きが出る可能性が高い状況です。
下値を売込む動きはとりづらい相場なので、
利益確定サインが出たら素直に取っていく姿勢が必要です。
それ以外は慌てずじっくり構えて利益を伸ばしていきます。
東証1部の売買代金は概算で2兆904億円と、
2兆円を9月3日以来6営業日ぶりに上回りました。
売買高は21億3187万株でこちらも上昇、
東証1部の値上がり銘柄数は817、値下がり銘柄数は840、
変わらずは167でした。
テクニカル的には雰囲気が昨日引き続き陽線引きで、
空をあけて上昇するしっかりした動き。
壁になっていた15,800円もしっかり抜けてきました。
残りはこれがダマシでおわらないことを確認するために
15,800円台が支えになって上昇基調を継続するかを
見極めることです。(添付のチャートを参照してください)
週足は9ヶ月に渡る三角形のパターンを今週で抜け出した形で
さらなる上離れを期待させる動きです。
■各市場の動き
日経:15,788.78 +39.63 10日
NYダウ(ドル) :17,013.87 -97.55 9日
ドル/円:106.66 – .68 +0.35円安 10日