2014年9月24日の東京株式市場は小幅に続落しました。
終値は前営業日(22日)比38円45銭(0.24%)安い
1万6167円45銭でした。
IS(イスラム国)を標的に米軍がシリア領内を空爆するなど
地政学リスクが懸念されることで、前日の欧米株は軒並み下落しました。
ロンドン株式市場でFT100種総合株価指数が
97.55ポイント(1.44%)安の6676.08で引け、
ダウ平均は116.81ドル安の17055.87、
ナスダックは19.00ポイント安の4508.69で幅のある下落を見せました。
為替相場では円相場の下落が一服し、
1ドル=108円台半ばで推移したことが
下げる要因を拡大させました。
以上の要因を踏まえて100円を超える下げ幅で始まりましたが、
引けでは下げ幅を縮める陽線引きでむしろ強いという印象を受けます。
地政学リスクも日本市場にとっては影響が少ないと考えられ、
円安を背景に中間業績の上ぶれを期待する先高観が強いため
押し目買い意欲は強い状態です。
下値を積極的に売込む姿勢にはつながらないので、
無駄に下げの方に期待をかけるのは控えて頂きたい相場です。
ただし、明日で権利落ち最終日を迎えるので、
その後の配当期待銘柄の続落、
アリババの続落で下げを強めているソフトバンクの動きは
一時的な下げ要因になりますので、継続して注意が必要です。
東証1部の売買代金は概算で2兆2230億円で
依然と2兆円を超えており、活発な相場が続いています。
売買高は21億6405万株で東証1部の値下がり銘柄数は936、
値上がり銘柄数は741、変わらずは154でした。
テクニカル的にはボリンジャーバンドの2σの中に戻り、
9月18日ー19日の間に作られた空を埋めにかかっています。
前2営業日が目先の天井を作る形ですので、
16,000円を下値限度にする調整は考えられる形です。
その後の反発になると長期的な一段高を期待できそうです。
■各市場の動き
日経:16,167.45 -38.45 24日
NYダウ(ドル): 17,055.87 -116.81 23日
ドル/円:108.60 – .62 -0.29円高 24日