2014年11月10日の東京株式市場は反落しました。
終値は前週末比99円85銭(0.59%)安い1万6780円53銭でした。
短期間の急騰による利益確定が出ることで、
過熱感を解消する相場でした。
先週末の米国株式市場はまちまちな動きで、
ダウ平均は19.46ドル高の17573.93、
ナスダックは5.94ポイント安の4632.53で引けました。
朝方発表された10月の雇用統計で
非農業部門雇用者数が市場予想を下回る21万4千人増に終わったことで、
前日終値を挟んだもみ合いを見せました。
為替市場では円安傾向が一服し、一次113円まで円高が進み、
100円を超える下落幅でスタートしました。
160円まで下げ幅を拡大する場面もありましたが
下値では押し目を拾う動きが強いため、
下げ幅を縮小、99円安のところで引けました。
高値圏での持ち合いが続く中、
これといった上昇要因は見られませんが、
下値を積極的に売り込む動きもとりづらいことから
今週は持ち合いが少し続くと予想されます。
高値圏での持ち合いなので、下に急に抜けた後、
反発する動きになることも想定されるため、
日々の動きに惑わされあまり大きなポジションを持つことは
避けた方がよいでしょう。
東証1部の売買代金は概算で2兆516億円で、
10月28日の1兆6956億円以来、8営業日ぶりの低い水準になりました。
売買高は20億5387万株で、東証1部の値下がり銘柄数は781、
値上がり銘柄数は939、変わらずは113でした。
日経は下げましたが、値上がり銘柄数が上回る
奇妙な相場でした。
テクニカル的には25日線からの乖離がまだ過熱を表している中、
RSIも本日で80を下回ったものの70を超える過熱気味を見せています。
高値の持ち合いから少し下に向けて動き出す形になりました。
ここで空をあけて下に抜けるとアイランドリバーサルの形になりますので、
相場の急反転後の反発になるような乱高下には備えが必要です。
■各市場の動き
日経:16,780.53 -99.85 10日
NYダウ(ドル) 17,573.93 +19.46 7日
ドル/円:114.10 – .16 -1.17円高