2014年12月29日の東京株式市場は反落しました。
終値は前日比10円21銭(0.06%)高の1万7818円96銭でした。
為替市場で進む円安基調や先週末の海外株高などを材料にして
買いが先行しましたが、材料不足で手仕舞い売りに押されました。
先高感から朝方は買いが先行してプラス圏で始まりました。
しかし、市場には参加者が少なく
少しプラス圏になるだけで、手仕舞いの売りが出て、
上値が重くなりました。
それに加えて西アフリカのシエラレオネから帰国した
30代男性にエボラ出血熱感染の疑いがあり、
感染の有無を検査すると伝わり、
株価指数先物を中心にまとまった売りがでました。
下げ幅を300円以上に広げる場面もありましたが、
下値では再び押し目を拾う動きが入り、
下げ幅を縮小しながら取引を終了させました。
来年に向けて先高感が強いという味方には変更ありませんが、
エボラという変数が登場することで、
少し波乱要素を含むことになります。
日本のシステムから判断する場合、エボラが大量発生する可能性は
低いと考えられますが、
可能性が低い方に動いてしまう場合は、市場にとっても
好ましくない動きになるでしょう。
今年は残すところ1日、
じっくり構えて休み中は今年を振り返り、
来年の動きに備える「思考の週間」にしたいですね。
東証1部の売買代金は概算で1兆7966億円と、
連日2兆円を下回っています。
売買高は19億3247万株で、
東証1部の値上がり数は1090、
値下がり銘柄数は646、変わらずは123銘柄でした。
指数は下げましたが、値上がりが全体の6割近くを占める奇妙な相場でした。
■各市場の動き
日経: 17,729.84 -89.12 29日
NYダウ(ドル) :18,053.71 +23.50 26日
ドル/円:120.68 – .70 +0.35円安 29日