2015年9月28日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比235円40銭(1.32%)安の1万7645円11銭でした。
先週末迎えた権利落以降、配当利回りの高い銘柄が売られたほか、
主要なイベントに備えて、結果を見極めたい様子見の雰囲気が広がった結果、
低調な商いの中で下落しました。
権利落ち後の下落分がいつも100-110円ほどがあるのを考えると、
下落というよりは参加者が少ない方向生のわからない相場になったというのが
適切な表現になります。
先週末の米国市場はダウが上昇しましたが、まちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比113ドル35セント(0.7%)高の1万6314ドル67セント、
ナスダック総合株価指数は続落して、
前営業日比47.982ポイント(1.0%)安の4686.496で取引を終えました。
欧州の市場が上昇したことに加えて、
(ドイツ株DAX260ポイント高の9688 、
ロンドン株は147.52ポイント高で終了 )
同日発表された経済指標が好調なこと、
イエレンFRB議長が講演で年内利上げの方針を 示し、
金融政策に対する不透明感が後退したことなどが影響してダウは上昇しました。
日本市場は欧米市場やダウの堅調な動きを横目に、
権利落ち後の動きを見せる動きに加えて
9月の短観、金曜日発表予定の9月米雇用統計など
主要なイベントに備え、様子見ムードが広がることで、
買いが入りにくい雰囲気でした。それを反映して、値動きのみならず
東証1部の売買代金は 2兆1870億円(概算ベース)で
商いも低調な動きになりました。
外部要因が市場を主導している状況で、日経は方向生を欠いた
動きを続けていますが、本日は下値では押し目買いが入ってきて、
下落幅を限定しました。
企業業績は堅調な動きが続くみこみで、東証全体の株価収益率(PER:予想)は
15.24倍で割安だと判断できるレベルに達しています。
テクニカル的には9/18のローソクから空を開けたローソクを形成、
3営業連続持ち合いで並ぶことで、アイランドリバーサルを形成しつつあります。
底値圏でこのような形になると、反対方向に空を開けながらブレイクする
傾向がつよいので、空売りの保持分に関しては注意が必要です。
ここを抜け出して新たなトレンドを作って欲しいですが、
低調な動きは10月までは続きそうです。
東証1部の 売買高は19億3139万株、
値下がり銘柄数は937、値上がり銘柄数は843、変わらずは82でした。
■各市場の動き
日経平均(円):17,645.11 -235.40 -1.32%
NYダウ(ドル):16,314.67 +113.35 +0.70%
ドル(円):120.26-30 -0.44円高 -0.36%
ユーロ(円):134.30-32 +0.01円安 +0.01%