2015年10月02日の東京株式市場はスズメの涙ほど上昇しました。
終値は前営業日比2円71銭(0.02%)高の1万7725円13銭でした。
前日の米国市場が小幅安になったことで、
安く始まりましたが、8月の家計調査が市場予想を上回ると発表されることで
上昇に転じ、前日の終値を挟んでの拮抗状態が続きました。
上昇はしたもののそもそも参加者が少なく、方向性がなかったと思うのが
正確な見方になるでしょう。
来週の展望と対処について最後まで読んでくださいね。
前営業日の米国市場は小幅に反落と上昇でまちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は小幅の反落で、
前営業日比12ドル69セント(0.1%)安の1万6272ドル01セント、
ナスダック総合株価指数は小幅な続伸 で、
前営業日比6.919ポイント(0.1%)高の4627.084で取引を終えました。
前日までの上昇に対する利益確定の動きに加えて、
9月の製造業景況感指数が 悪化したことを受け、
下げ幅を210ドルまで広げる場面がありましたが、
引けにかけて下げ幅を縮小させました。
スタートは上げてからまた大きく下げてから戻るなど、
上昇・下降など以前に方向感のない展開とみるのが適切な表現です。
日本市場は前日の米国市場の方向感の動きを引き継いだ動きで
安く始ってから、8月の家計調査が市場予想を上回ると発表されることなどで
上昇に転じ、前日の終値を挟んでの拮抗状態が続きました。
東証1部の売買代金が2兆0712億円であることからもわかるように
上昇はしたもののそもそも参加者が少なく、方向性が定まらず、
今夜の雇用統計を見極めたい様子見ムードが強かった動きになりました。
参加者が少なくトレンドがでるのは難しい雰囲気の中で、
週末であるという要因を考えると僅かではあるが、プラスで引けたことは
下値が硬くなってきたことと考えられます。
週前半まではボラティリティーの高い相場が続きましたが、
後半の大きな反発に続き本日の底硬い動きで
底入れの可能性が強くなりました。
本日までギャップを開ける強い陽線を形成すると
綺麗な赤三平の形成で先行きへの展望が明るくなりましたが、
今日の動きは力強さがありませんでした。
しかし、週末要因まで入れると来週からは
戻りに期待したい雰囲気になってきました。
ただし、本日の雇用統計結果をニューヨークがどう受け止めるかにも
左右されることは考慮すべきでしょう。
日経の動きを反映して、現在仕掛けている幾つかの
「底抜け」銘柄もいい動きになり利益が乗ってきたので、
引き続き、「下落幅の大きかった」、「底入れの確認ができた」
2つの条件を満たす銘柄を中心に物色していくと
いいことがあるかも、です。
ただし、底からの上昇なので、時間は必要であることから、
少し中・長期的な取り組みとして考えて、トレンドがでると
短期の売買を組み合わせることが有効な戦略です。
今週もお疲れ様でした。
乱高下を繰り返した相場が少し落ち着きを取り戻すことが確認できた一週間でした。
苦しかったことを横においておき、
週末は楽しく過ごして、元気な姿で再会しましょう。
よい週末を!
■各市場の動き
日経平均(円):17,725.13 +2.71 +0.02%
NYダウ(ドル):16,272.01 -12.69 -0.08%
ドル(円):120.01-04 -0.19円高 -0.16%
ユーロ(円):134.11-14 +0.16円安 +0.12%