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2024年8月27日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2024年8月27日の東京株式市場は反発しました。終値は前日比178円40銭(0.47%)高の3万8288円62銭で取引を終えました。商いがふるわず、東証プライムの売買代金は概算で3兆2309億円、今年2番目の少なさを記録しました。

為替市場で進んでいた円高傾向が一服、円安に振れたことを好感して買いが入りました。上昇はしたものの、米国市場同様、エヌビディアの決算を前にして半導体関連は手放して様子見する姿勢で押されました。

||米国市場は最高値更新と反落でまちまち

前日の米株式市場は続伸して前週末比65ドル44セント(0.15%)高の4万1240ドル52セント、ナスダックは反落して前週末比152.029ポイント(0.85%)安の1万7725.765、S&P500種も反落して17.77ポイント(0.31%)安の5,616.84で取引を終えました。

ダウ30種平均は7月以降、初めて最高値を更新しました。 9月の利下げに対する期待が引き続き材料となりましたが、他の指数はエヌビディアの決算を目前にして持ち高を調整する売りで反落して終わりました。

【 今後の投資戦略】

「1つの銘柄で全世界が固唾を飲んで見守っている」以前のAppleの決算発表前はこのような様子でした。時代は変わっていくもの。今はその役割をエヌビディアが狙っています。AIの台頭とともに脚光を浴びてきたエヌビディア、一方、AI領域では出遅れていると認識されてしまったAppleは以前ほどの輝きは見られません。

先週まで円高が進むことによって内需型またはディフェンシブ業種が物色されてきましたが、エヌビディアの決算発表後は、再び半導体関連が動き出すと予想されます。もちろんそれが上昇なのか下落なのか、それは誰にもわからない ことです。それでも、行き過ぎた期待も良くありませんが、エヌビディアの決算が好感されると、史上最高値を更新したダウ指数のみならず、S&P 500とナスダック指数も燃料を得たことになるでしょう。その場合、半導体関連以外に注目が集まる業種もあります。お米がスーパーから消える現象から推測すると防災関連は容易に想像が付くし、地政学リスクの継続で防衛関連も引き続き注目されます。

防衛関連の三菱重工業。暴落前の株価を回復してさらに上昇している

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 38,288.62 +178.40(0.47%)
TOPIX 2,680.80 +19.39(0.73%)
為替(日本時間 15:00)
ドル・円 144.99 - 145.00 +1.10(0.76%)
ユーロ・円 161.97 - 161.98 +1.08(0.67%)
ユーロ・ドル 1.1169 - 1.1171 -0.0011(-0.09%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 41,240.52 +65.44(0.15%)
S&P500種 5,616.84 -17.77(-0.31%)
ナスダック 17,725.765 -152.029(-0.85%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 0.875 -0.005
米10年国債(%) 3.816 +0.006
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