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2024年8月7日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2024年8月7日の東京株式市場は続騰しました。終値は前日比414円16銭高の3万5089円62銭で取引を終えました。朝方は下げた後、午後に入って大幅に上昇する変動性の高さが目立ちました。

前日の日経が史上最大の上昇幅を記録したことで短期で利益を取る売りが出た朝は900円を超える下げ幅まで記録しました。 午後から日銀副総裁の発言内容で為替市場で円安ドル高が進みました。急速に下げ幅を縮小して上昇に転じて終わりました。

||米国市場は反発

前日の米株式市場は4営業日ぶりに反発して前日比294ドル39セント(0.76%)高の3万8997ドル66セント、ナスダックは4営業日ぶりに反発して前日比166.773ポイント(1.02%)高の1万6366.855、S&P500種も反発して53.70ポイント(1.03%)高5,240.03で取引を終えました。

前日まで大きく下げていた相場に対して、自律反発の上昇を狙った買いが入って上昇しました。直近まで大きく下げていた景気敏感株、ハイテク株を中心に買われましたが、まだ市場の回復には疑問が持たれ上昇幅には限界がありました。

【 今後の投資戦略】

日中の変動幅が2,100円。2,000円を超える変動幅は3日連続で、投資家の間では疲労が広がっています。3日間の変動で最も質の悪いのは本日の動きと個人的には判断しています。

利上げに言及して急速に円高に進む、植田総裁の発言内容が思った以上の結果を生み出すと、今度は副総裁が出てきて「利上げはない」と発言。は?社内コミュニケーション不足?高校生の部活?のような下手さを惜しげもなく披露、市場は大混乱をきたしました。

結論は市場に惑わされるのはなく、日銀に振り回されないこと。本日の上昇の継続性には相当な疑問がもたれます。中銀の政策が混乱しているのは日米共通の状況なので、この時期はまさしく「なにもせずに観望する」か、「徹底的に短期を追求する」かに決め込んで構えるのが良いでしょう。

日経の1日の動きをトレースしたチャート。自然に「疲れる・・・」という言葉がこぼれる乱高下。

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 35,089.62 +414.16(1.19%)
TOPIX 2,494.32 +60.11(2.47%)
為替(日本時間 15:00)
ドル・円 146.88 - 146.90 +1.59(1.09%)
ユーロ・円 160.19 - 160.24 +1.44(0.90%)
ユーロ・ドル 1.0905 - 1.0907 -0.0021(-0.19%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 38,997.66 +294.39(0.76%)
S&P500種 5,240.03 +53.70(1.03%)
ナスダック 16,366.855 +166.773(1.02%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 0.875 -0.010
米10年国債(%) 3.896 +0.106
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