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2024年8月22日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2024年8月22日の東京株式市場は反発しました。終値は前日比259円21銭(0.68%)高の3万8211円01銭で取引を終えました。上げ幅が400円を超える場面がありましたが、利益確定の売りを反映して縮小して終わりました。

朝方は為替市場で円高の動きが出たことでマイナスに沈む場面がありました。円高傾向の一服とともに、米国市場の堅調な動きが意識されるとプラスに転じて400円超えの上昇になるなど変動性の高い相場がつづきました。

||米国市場は反発、ハイテク強く

前日の米株式市場は反発して前日比55ドル52セント(0.13%)高の4万0890ドル49セント、ナスダックも反発して前日比102.050ポイント(0.57%)高の1万7918.987、S&P500種も反発して23.73ポイント(0.42%)高の5,620.85で取引を終えました。

雇用統計の年次改定が市場を引き上げました。年間の雇用者数が81万8000人の下方修正になると発表され、9月の利下げを後押しする材料として見られたことが好感されました。上げ幅が100ドルをこえるところでは、ジャクソンホール会議の内容を見極めたい心理で利益確定の売りがでて上昇幅を制限しました。

【 今後の投資戦略】

暴落がスタートした8月1日、金融政策決定会合が出た7月31日以降は大きな暴落と強い戻りを試す期間でした。本日の上昇で、7月31日以来3週間ぶりの高値を付けました。この上昇を主導したのは間違いなく大型・主力株ですが、今後はグロース系の物色が必要です。直近の上昇はグロース系の回復が大きく寄与しているのが明確になっています(バリュー株とグロース株の比率を表す添付のチャートを参照)。

米国市場はジャクソンホール会議に備えて上値が重くなることが明確ですが、日本の上値は本日で上に抜けたようにもみえます。コロナの再流行を意識して隣の韓国では医療関連が大きく躍進しているので、日本市場にもその流れが波及する可能性が高い。それを反映して本日の業種別ランキングでは医薬品が上昇率1位を記録、引き続き注目したい業種です。またインバウンドの影響を受けやすい小売り、飲食店関連にも注目です。

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 38,211.01 +259.21(0.68%)
TOPIX 2,671.40 +6.54(0.25%)
為替(日本時間 15:30)
ドル・円 145.21 - 145.24 -0.93(-0.63%)
ユーロ・円 161.90 - 161.91 -0.53(-0.32%)
ユーロ・ドル 1.1147 - 1.1149 +0.0033(0.29%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 40,890.49 +55.52(0.13%)
S&P500種 5,620.85 +23.73(0.42%)
ナスダック 17,918.987 +102.050(0.57%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 0.870 +0.005
米10年国債(%) 3.802 -0.006
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