【市場の総括】
2024年9月4日の東京株式市場は大幅に続落しました。終値は前日比1638円70銭(4.24%)安の3万7047円61銭で取引を終えました。米国・欧州の株安を引き継ぎ、3週間ぶりの安値に到達しました。
SOX指数が大きく下落して米国市場では半導体関連・ハイテク関連が市場を押し下げる要因となりました。日本市場はその流れを引き継ぎ、東京エレクト、アドバンテストなど半導体関連を代表する2つの銘柄が下落して今年3番目の下げ幅を記録しました。
||米国市場は大幅に下落
前日の米株式市場は3営業日ぶりに反落して前週末比626ドル15セント(1.50%)安の4万0936ドル93セント、ナスダックは反落して前週末比577.326ポイント(3.25%)安の1万7136.298、S&P500種も反落して119.47ポイント(2.11%)安の5,528.93で取引を終えました。
先週末まで大きく上昇して史上最高圏にいた市場は利益確定の売りがでるタイミングにいました。ISM製造業景況感指数が市場予想を下回って景気の先行きに対する懸念が広がったのも下げ幅を広げる要因でした。特に時価総額2位のエヌビディアが10%近く下落、他の半導体株にも売りが波及しました。
【 今後の投資戦略】
SOX指数が-7.75%と記録的な下げを記録、半導体関連バブルへの懸念は顕在化する様子です。ここまでの下げ幅を記録する原動力となったのは間違いなくエヌビディアで-9.5%の暴落、トヨタ一社分くらいの時価総額が1日にしてぶっ飛ぶほどのショックでした。それにつられて、インテル、マイクロン・テクノロジー、AMDなどの主要半導体銘柄も軒並み売られました。
半導体が押されるのに日本が無傷で終わるはずはなく、またもや4桁の下落幅を記録するに至りました。日経が上値の抵抗いあい、調整に入るというのは昨日からすでに言及したことでありますが、この下げも継続性があるかは疑問が残ります。今週末は雇用統計があり、その結果はどちらの結果も導き出せます。市場予想を上回ると景気原則への懸念が後退したと解釈されて上昇の要因、下回る場合は利下げへの期待が強まり0.5%の利下げへの道も見える。雇用統計に向かって不安定な動きは続きます。短期空売りで挑むという戦略はよかったものの、明日はまたどうなるかが見えない。「休むも相場」はこんな時に力を発揮します。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 37,047.61 | -1,638.70(-4.24%) |
TOPIX | 2,633.49 | -99.78(-3.65%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
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ドル・円 | 145.14 - 145.15 | -0.79(-0.54%) |
ユーロ・円 | 160.43 - 160.45 | -0.91(-0.56%) |
ユーロ・ドル | 1.1052 - 1.1054 | -0.0003(-0.02%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 40,936.93 | -626.15(-1.50%) |
S&P500種 | 5,528.93 | -119.47(-2.11%) |
ナスダック | 17,136.298 | -577.326(-3.25%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 0.885 | -0.035 |
米10年国債(%) | 3.833 | -0.074 |