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2024年9月5日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2024年9月5日の東京株式市場は続落しました。終値は前日比390円52銭(1.05%)安の3万6657円09銭で取引を終えました。2日連続の大きな下落で37,000円割れが鮮明になりました。

前日の懸念材料であった半導体関連銘柄への売りが続いた他、為替市場で進んだ円高・ドル安が輸出関連銘柄への売りへと波及しました。 下げ幅が700円を超える場面では、押し目を拾う買いが入って下げ幅を縮小して終わりました。

||米国市場はまちまちな動き

前日の米株式市場は反発して前日比38ドル04セント(0.09%)高の4万0974ドル97セント、ナスダックは続落して前日比52.002ポイント(0.30%)安の1万7084.296、S&P500種も続落して8.86ポイント(0.16%)安の5,520.07で取引を終えました。

 ダウ指数が前日600ドルあまりと大きく下げたことへの反動で自律反発を狙う買いが入ってダウ指数を押し上げました。一方、前日に9.5%の下げを記録したエヌビディアは独禁法違反の証拠を集めるための召喚状が送られたことが報道され、当日も1%超えの下落率で引けました。

【 今後の投資戦略】

直近、日本市場の暴落を招くのは3つに集約されます。1. 円高、2.エヌビディア発半導体関連の下落、3.米国の景気減速。本日の市場では1,3が主に効き、前日は2が主要な要因となりました。一つの外国会社が株価を下げただけで日本市場全体が大きく揺れ動くというのが驚くようなことですが、それと同時に少し切なくもなります。

1-3の材料が2日で揃ったので、続落するのも納得できますが、この動きはいつ止まるでしょう?一つの転換点となるのは雇用統計の発表でしょう。7月のJOLTS(米雇用動態調査)で非農業部門の求人件数が市場予想を下回ったことが米国の景気に対する懸念を深めました。雇用統計でその懸念を払拭する数字が出る場合は米国市場の上昇で日本にも波及してきますが、反対の場合はさらに下を探る動きになります。

雇用統計までは大人しく様子見を決め込んでおくのがいい戦略でしょう。短期で入れた空売りは明日が週末なのでそろそろ利益確定の買い戻しを考えるタイミングでもあります。

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円)
TOPIX
為替(日本時間 15:00)
ドル・円 143.38 - 143.40 -1.61(-1.11%)
ユーロ・円 158.87 - 158.88 -1.42(-0.88%)
ユーロ・ドル 1.1078 - 1.1080 +0.0023(0.20%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 40,974.97 +38.04(0.09%)
S&P500種 5,520.07 -8.86(-0.16%)
ナスダック 17,084.296 -52.002(-0.30%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 0.865 0.020
米10年国債(%) 3.756 -0.077
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