【市場の総括】
2024年9月17日の東京株式市場は大幅続落しました。終値は前週末に比べ378円54銭(1.03%)安の3万6203円22銭で取引を終えました。下げ幅は700円を超える場面もありましたが、午後から戻して終わりました。
朝方は先物主導で下げ幅を広げる展開でした。前日の米国市場で半導体関連が売られたことを受け、東京市場でも半導体関連は総じて軟調でした。
||米国市場は最高値更新と反落でまちまち
前日の米株式市場は4日続伸して前週末比228ドル30セント(0.55%)高の4万1622ドル08セント、ナスダックは6営業日ぶりに反落して前週末比91.849ポイント(0.51%)安の1万7592.127、S&P500種は続伸して7.07ポイント(0.12%)高の5,633.09で取引を終えました。
先週まで0.25%の利下げ予想が優勢でしたが、日本の3連休を前後して0.5%の予想が優位に立ちました。大幅な利下げへの期待を背景にダウは史上最高値を更新しましたが、半導体セクターが売られてナスダックは反落、SOX指数も下落してまちまちな動きを見せました。
【 今後の投資戦略】
中・小型にチャンス到来。市場の動きから醸し出されているのはこの文章です。一時700円を超えるほどの下げから戻したものの380円に近い下げ幅、それなのに値上がり銘柄数は960、値下がり銘柄数は631で(変わらずは52銘柄)、騰落数は指数とは反対になっています。買われたのは中・小型が多く、その中でも食料品、陸運、水産などの内需系が中心でした。
円高局面で力を発揮する典型的なセクターなので、当分は注目し続ける必要があります。本日は上記の業種が躍進していますが、日本航空をはじめとする空運にも長らくの下げトレンドが終わりを告げ、上に出てくる兆しが見えてきました。中・長期的に取り組むアプローチでも良いでしょう。
また、今週の動きでピークを迎えるのは18日までのFOMCの後、日本時間19日の未明に行われるFRBパウエル議長の会見。輸出関連、円高メリットの業種はどちらも大きく動く可能性があるので安定的なトレンドを好む投資家は心臓が飛び出ないように気をつけてください。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 36,203.22 | -378.54(-1.03%) |
TOPIX | 2,555.76 | -15.38(-0.60%) |
為替(日本時間 15:30) | ||
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ドル・円 | 140.56 - 140.57 | -0.33(-0.23%) |
ユーロ・円 | 156.43 - 156.45 | +0.14(0.08%) |
ユーロ・ドル | 1.1127 - 1.1131 | +0.0035(0.31%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 41,622.08 | +228.30(0.55%) |
S&P500種 | 5,633.09 | +7.07(0.12%) |
ナスダック | 17,592.127 | -91.849(-0.51%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 0.825 | -0.015 |
米10年国債(%) | 3.619 | -0.028 |