【市場の総括】
2024年9月19日の東京株式市場は大幅に続伸しました。終値は前日比775円16銭(2.13%)高の3万7155円33銭で取引を終えました。上げ幅を1000円超に広げる場面までありましたが、過熱感を意識した売りが入って縮小して終わりました。
1ドル=143円台と、円安が一気に進んで輸出関連銘柄に買いが入ったことを背景に大幅に上昇、37,000円台に4日以来にのせました。午後に入ると円安展開が一服して利益確定の売りが進行、それでも大幅な上昇を維持して終わりました。
||米国市場はFOMCの後上昇、最後は反落
前日の米株式市場は続落して前日比103ドル08セント(0.24%)安の4万1503ドル10セント、ナスダックは反落して前日比54.760ポイント(0.31%)安の1万7573.301、S&P500種も反落して16.32ポイント(0.28%)安の5,618.26で取引を終えました。
FRBが18日まで開いたFOMCでは4年半ぶりの利下げが決定されました。下げ幅は通用の2倍、市場でその可能性が高まっていた0.5%となりました。
発表直後に利下げを好感した買いが進んでダウの上げ幅は375ドルまで広がる場面がありました。最高値を更新するなど、織り込みが進んでいたとの見方から午後からは売りが優勢となりました。
【 今後の投資戦略】
朝起きたら奇妙な光景が広がっているモニター。ドル・円のチャートも、ダウ、S&P500のチャート、どれもが朝3時を起点に暴れまくっている。ドル・円のレートは真ん中が折れた逆V字の形でこちらを眺めている。FOMCで市場が大きく動くとは誰もが予想したけど、ここまで動くとは。
4年ぶりに利下げが始まった米国市場は歓迎ムードに包まれるかと思ったら、「織り込み済み」扱いとなっています。そして、為替市場では逆行とも言える猛烈な円安。円安が進行すると進むトヨタ買いもあり、自動車関連などの輸出関連が買われ、市場は大幅に上昇しました。
米国市場は下落しましたが、これは一時的な現象として解釈するのが良いでしょう。0.5のBig Fallの意味はじわじわと市場に広がるはずです。利下げは株高の大きな要因となるので、長い目でみるとここは買い場となるでしょう。
為替の動向は植田さんの発言次第となりました。また前回のような爆弾を落とすでしょうか?という質問をよく頂きますが、予期せぬタイミングで予測不能な発言をするのは日銀の得意技なので、可能性が0 ではありません。
円高関連の銘柄は保持、新たな保持は明日以降を待ちましょう。