2016年2月2日の東京株式市場は3日ぶりに反落しました。
終値は前営業日比114円55銭(0.64%)安の1万7750円68銭でした。
前日まで大きて上げてきた日経は目先の利益を確定する動きになるタイミングにあって、
原油市場の動きが芳しくないことも小幅の下落を誘いました。
動きとしては次の上昇のためにむしろ良いことで、
特別な材料がない限りは2-3日さらに調整しても不自然ではない状況です。
前日の米国市場は小幅に反落、小幅続伸のまちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は小幅の反落で、
前営業日比17ドル12セント(0.1%)安の1万6449ドル18セント、
ナスダック総合株価指数は3日続伸して 、
前営業日比6.414ポイント(0.1%)高の4620.367で取引を終えました。
中国の景気に関する懸念があり、大きく上げることはできませんでしたが、
失望を誘うほどの大きな材料もなく、
あげ下げというよりは方向感を欠いている展開で、
次の動きについて迷っていると考えるのがよいでしょう。
またダウは上げ幅が2015年8月26日の619ドル上昇以来、
約5カ月ぶりの大きさだった前日の動きを受け、
目先の利益を確定しておく売りもでました。
日本市場はダウの下落や原油相場の下げ、円安基調の一服などを背景に、
売りが先行して149円安く寄り付きました。
前日まで大きて上げてきたことで、目先の利益を確定する動きに押され
下げましたが、下値を大きく売り込む動きにはならず
寄り付きを挟んでの動きが続いた後、
114円55銭安で本日の取引を終えました。
テクニカル的には前日25日移動平均線を抜いてきてから
本日は下落したものの、まだ25日移動平均線の上、
ローソク足の形も前日のローソクに包まれる陽線を形成、
まだ力が落ちたわけではないことを示しています。
次の注目ポイントは25日線を支えにして、
抵抗に会いながらも1万8,000円台を上に抜けてくるかです。
注目セクターだったディフェンシブ系は利益確定の動きになり、
マイナス金利発表で大きく動いた不動産系の銘柄は
激しい利益確定の動きになってきました。
落ち着いて処分しましょう。
東証1部の売買代金は概算で2兆9464億円、
売買高は27億7148万株で商いが活発になってきました。
東証1部の値上がり銘柄数は606、
値下がり銘柄数が全体の6割を占める 1246、変わらずは83でした。
■各市場の動き
日経平均:17,750.68 -114.55 -0.64%
NYダウ(ドル):16,449.18 -17.12 -0.10%
ドル(円):120.65-66 -0.56円高 -0.46%
ユーロ(円):131.47-54 +0.01円安 +0.01%