【市場の総括】
2024年9月24日の東京株式市場は4日続伸しました。終値は前週末比216円68銭(0.57%)高の3万7940円59銭で取引を終えました。 取引時間中には38,000円を超える強さを見せましたが、直近の急ピッチな上昇で利益確定を優先する売りが出て上げ幅を縮小して終わりました。
先日の米国市場が連日で最高値を更新しており、為替市場では円安に振れたことが上昇の要因となりました。上げ幅が800円を超える場面もありましたが 直近の三日間で1500円以上上げてきたことから、過熱感を解消する動きにつながりました。
||米国市場は連日の最高値
前日の米株式市場は3日続伸して前週末比61ドル29セント(0.14%)高の4万2124ドル65セント、ナスダックは反発して前週末比25.949ポイント(0.14%)高の1万7974.270、S&P500種も反発して前週末比16.02ポイント(0.28%)高の5718.57で取引を終えました。
大幅利下げが継続して市場にリスクオンのサインを出しました。ただし、最近の上昇基調から利益を確定する 売りが出て下げる場面があるなど、上昇の力強さは見られませんでした。今週の注目指標の1つ、PMIは市場予想をわずかに下回り、市場に大きな影響を与えることはみられませんでした。
【 今後の投資戦略】
この上げ方はおかしい、そうじゃない?同意を求める仲間トレーダーのみならず、個人投資家もなにかしらの違和感を覚える方は多いでしょう。そもそも円の動きも理解ができない、米国の利下げ、日本は利上げの準備、どう考えてもドルが強くなる要因は見当たらないのに、再び144円はなに?と不思議なことだらけですが、市場とはそんなもんと片付けてしまうのは乱暴すぎるのでしょうか?
警戒材料はすでに出ています。 投資部門別売買動向では、外国人の売り越しが4週連続と続いています。9月1週目の売り越し総額は8,000億円台、翌週は1兆5000億円台まで増えています。昨年9月3週目以来の高い水準でそろそろ下落の準備をしてもいいタイミングでしょう。暴落に近い下げが一回起こりますので、心の準備を。短期の空売りを狙うなら、最近動きが下に向いている不動産系、例えば三菱地所<8802>あたりは面白いでしょう。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 37,940.59 | +216.68(0.57%) |
TOPIX | 24,265.09 | +141.21(0.59%) |
為替(日本時間 15:30) | ||
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ドル・円 | 144.36 - 144.38 | +0.74(0.51%) |
ユーロ・円 | 160.37 - 160.38 | +0.06(0.03%) |
ユーロ・ドル | 1.1107 - 1.1109 | -0.0055(-0.49%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 42,124.65 | +61.29(0.14%) |
S&P500種 | 5,718.57 | +16.02(0.28%) |
ナスダック | 17,974.270 | +25.949(0.14%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 0.810 | -0.050 |
米10年国債(%) | 3.747 | +0.003 |