【市場の総括】
2024年10月1日の東京株式市場は大幅に反発しました。終値は前日比732円42銭(1.93%)高の3万8651円97銭で取引を終えました。前日の大幅な下落から自律反発を狙う買いが入った他、円安傾向が市場を支えました。
前日の米国市場が3指数揃って流れを引き継ぎ、買いが先行してスタートしました。米国が利下げを急がない、一方、日本は追加利上げを急がない姿勢が同時に鮮明になり、大幅な上昇で終わりましたが、前日の変動幅の中に収まる動きでした。
||米国市場は3指数揃って上昇
前日の米株式市場は3日続伸して前週末比17ドル15セント(0.04%)高の4万2330ドル15セント、ナスダックは反発して前週末比69.580ポイント(0.38%)高の1万8189.170、S&P500種も反発して前週末比24.31ポイント(0.42%)高の5762.48で取引を終えました。
FRBのパウエル議長が利下げを急がない内容が含まれた発言をしたことで、市場は売られる側面がありましたが、景気の先行には楽観的な見方が広がり市場を支えました。ダウ指数は連日の高値更新で、ナスダック、S&P500も高値圏から下落するような流れから反転しました。
【 今後の投資戦略】
やはり政策銘柄か。市場の動きをみた時にこの文章がまず頭に浮かびました。前日の戦略では防衛関連、地方創生関連など、政策に関連する業種や銘柄を物色するようにアドバイスしました。IHI、三菱重、川崎重など防衛関連銘柄が大きくのびて、市場クローズと共に確認されたのは三菱重は全市場の売買代金でトップに立ったことでした。
やはりみんな同じことを考えるのか思わせる動きでしたが、当分はこの動きが継続していくでしょう。出来高を伴う上昇は本物のトレンドである可能性が高いので注目にあたいします。もちろん、本物がトレンドが形成されることは循環物色につながるのでその次までを考えておくのが良い戦略です。特にグロース株とバリュー株を比較する時にグロース系が物色されつつあるので、この点も念頭に入れておきましょう。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 38,651.97 | +732.42(1.93%) |
TOPIX | 2,690.78 | +44.84(1.69%) |
為替(日本時間 15:00) | ||
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ドル・円 | 144.43 - 144.44 | +2.06(1.44%) |
ユーロ・円 | 160.78 - 160.80 | +1.66(1.04%) |
ユーロ・ドル | 1.1131 - 1.1133 | -0.0045(-0.40%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 42,330.15 | +17.15(0.04%) |
S&P500種 | 5,762.48 | +24.31(0.42%) |
ナスダック | 18,189.170 | +69.580(0.38%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 0.850 | ±0.000 |
米10年国債(%) | 3.781 | +0.031 |