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2024年10月8日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2024年10月8日の東京株式市場は4営業日ぶりに反落しました。終値は前日比395円20銭(1.00%)安の3万8937円54銭で取引を終えました。TOPIXも4営業日ぶりに反落して、終値は40.24ポイント(1.47%)安の2699.15で取引を終了しました。

前日の米国市場が幅のある下落になった流れを引き継ぎ、売りが先行してスタートしました。米国市場を下押しした要因と変わらず、長期金利の上昇、中東の地政学リスクが高まったことを嫌気して持ち高を減らす投資家の行動につながりました。

||米国市場は幅のある下落

前日の米株式市場は反落して前週末比398ドル51セント(0.94%)安の4万1954ドル24セント、ナスダックは反落して前週末比213.945ポイント(1.17%)安の1万7923.904、S&P500種も反落して55.13ポイント(0.95%)安の5,695.94で取引を終えました。

中東情勢と長期金利に左右される日でした。緊迫する中東情勢で投資家心理が悪化した上に、長期金利が4%台に乗せてきました。2ヶ月ぶりの水準で先週末発表され市場予想を大きく上回った雇用統計の影響が続きました。

VIXが22を突破したところは不安材料

【 今後の投資戦略】

先週末の業種別の動きとは真逆に動いた日です。前日まで上昇幅を伸ばしていた銀行、保険業が下落率4,5位に、証券・商品先物は1位を占めました。一方、上昇したのはだったの3業種で精密機器、電気・ガス業、鉱業など輸出関連・原油関連の業種です。業種全体としては下げましたが、石油・石炭製品業も下げ幅は-0.01%にとどまり業種別の動きとしては4位につけています。

米国の長期金利が上昇したにもかかわらず、銀行業が下げたのは印象が悪いですが、これからも大きく下がるかというと、利益を確定する動きだと思うのがよいでしょう。そもそも市場全体が明日からの予定で乱高下が続くと思うので、どの業種も安定したトレンドを出すのは難しいでしょう。

明日以降の注目指標は9日のFOMC議事録、10日の米国CPI、11日の米国PPIなど。そして10日はファーストリテイリング、セブン&アイの決算発表。小売を始め、外食など内需関連の発表が相次ぐので市場を支える決算内容になるかが注目されます。ファーストリテイリングは8月5日の安値から10月7日の高値まで45%近く上昇してきました。この勢いが続くのか、買われすぎとして一回調整に入るかも市場を左右する要因となります。

ファーストリテイリングの好調が継続するかも注目ポイント

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 38,937.54 -395.20(-1.00%)
TOPIX 2,699.15 -40.24(-1.47%)
為替(日本時間 15:15)
ドル・円 147.98 - 147.99 -0.29(-0.19%)
ユーロ・円 162.54 - 162.56 -0.10(-0.06%)
ユーロ・ドル 1.0983 - 1.0985 +0.0014(0.12%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 41,954.24 -398.51(-0.94%)
S&P500種 5,695.94 -55.13(-0.95%)
ナスダック 17,923.904 -213.945(-1.17%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 0.920 ±0.000
米10年国債(%) 4.027 +0.061
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