【市場の総括】
2024年10月25日の東京株式市場は反落しました。終値は前日比229円37銭(0.60%)安の3万7913円92銭で取引を終えました。大きな下げ材料があるよりは選挙前に持ち高を調整する動きでした。
選挙を前にポジションを軽くする動きに加えて、為替市場では円高が進行、151円台まで一気に進んだことも市場を抑えました。終値でついに3万8000円を割り、3週間ぶりの安値を記録しました。
||米国市場は4日の続落
前日の米株式市場は4日続落して前日比140ドル59セント(0.33%)安の4万2374ドル36セント、ナスダックは反発して前日比138.831ポイント(0.75%)高の1万8415.486、S&P500種も反発して12.44ポイント(0.21%)高の5,809.86で取引を終えました。
長期金利の上昇は一服しましたが、4%台をキープする高止まりで市場の心理は改善しませんでした。決算がピークを迎える中、一部の銘柄で明暗が分かれ、その要因も市場を押し下げました。毎週公開される失業保険申請件数は予想を下回ったことが景気の強さを示し、長期金利は株式市場に進和的な場所は降りてきません。
【 今後の投資戦略】
「売買が積極的に進むような環境ではない。」選挙前は当たり前のように意識されることですが、今回も例外はありませんでした。東証プライムの売買代金は3兆1579億円、2024年に入って最低を記録しました。前日にアドバイスした通り、新たなポジションを立てるようなタイミングではないので、市場を物色しながら銘柄の選定に時間を使った方は中々面白かったのではないでしょうか。日経は寄り付きが高値になるいわゆる「ヨリテン」を形成、一貫して下げ、最後の5分間で大きく上ぶれしておわりました。おそらく空売りの利益確定が入ったことでしょう。
週末も銘柄選定に当てたい場合は、政局がどうなっても注目が続く分野に集中してみてください。例えば「脱炭素」、「グリーン」はどの政党にとってもキーワードなので、最も汎用性の高いテーマの一つでしょう。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 37,913.92 | -229.37(-0.60%) |
TOPIX | 2,617.54 | -18.03(-0.68%) |
為替(日本時間 15:00) | ||
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ドル・円 | 151.70 - 151.72 | -0.42(-0.27%) |
ユーロ・円 | 164.18 - 164.19 | -0.04(-0.02%) |
ユーロ・ドル | 1.0821 - 1.0823 | +0.0026(0.24%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 42,374.36 | -140.59(-0.33%) |
S&P500種 | 5,809.86 | +12.44(0.21%) |
ナスダック | 18,415.486 | +138.831(0.75%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 0.950 | -0.005 |
米10年国債(%) | 4.219 | -0.029 |