【市場の総括】
2024年10月28日の東京株式市場は大幅反発しました。終値は前週末比691円61銭(1.82%)高の3万8605円53銭で取引を終えました。与党の過半割れで下落が予想されましたが、大幅に切り返しました。
朝方は予想通り、下げてスタートしました。その後はすぐ切り返して早いスピードで買いが進みました。寄り付き15分後にはすでに700円を超える上昇で、上げ幅は800円を超える場面もありました。上げ幅を縮小して終わりましたが、予想外の上昇で市場は戸惑いの声も聞こえます。
||週末の米国市場は反落
前日の米株式市場は5日続落して前日比259ドル96セント(0.61%)安の4万2114ドル40セント、ナスダックは続伸して前日比103.120ポイント(0.55%)高の1万8518.606、S&P500種も小幅に続落して1.74ポイント(0.02%)安の5,808.12で取引を終えました。
大統領選でトランプ氏が優勢だとの報道が増えるにつれて、大幅な減税と財政支出によるインフレーション懸念で長期金利が上昇しました。長期的には一時的に4.2%、体の半ばを記録して、株式市場には売りが出やすい環境となりました。 下げ幅は大きくなりましたが、朝方発表された耐久財受注額が市場予想ほど減少しなかったことを材料に上昇する場面もありました。
【 今後の投資戦略】
“上げたのはいいけど、その理由がわからない”と言うことは困ったもんです。与党の過半割れで、市場関係者のほとんどが大幅な下落を予想していましたが、プラスに転じることになるとは。ただ単に転じるだけではなく、1時800円を超える大幅な上昇となったのは全くの予想外でした。
与党の過半割れがすでに報道されていて市場はそれを織り込んでいたとの解釈など色々な分析や言い訳がありましたが、予想に反したというのは間違いなし。起きたことに対してどのように行動するかを決めるだけです。
今週はM7と呼ばれるアメリカの主要なハイテク企業の中、5社の業績発表があり、PCデフレーター、雇用統計、日銀、金融政策を決定、介護などこれでもかと言う位にイベントが盛りだくさんです。ニュース一つ一つに敏感に反応する週間になりそうなので、その点は念頭に入れて行動するようにしてください。今朝発表が終わって変動性高く、動くタイミングを過ぎた銘柄は多く存在しているので、そちらを物色するのが良いでしょう。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 38,605.53 | +691.61(1.82%) |
TOPIX | 2,660.12 | +41.80(1.60%) |
為替(日本時間 15:00) | ||
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ドル・円 | 153.40 - 153.42 | +1.46(0.96%) |
ユーロ・円 | 165.54 - 165.56 | +1.09(0.66%) |
ユーロ・ドル | 1.0790 - 1.0792 | -0.0033(-0.30%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 42,114.40 | -259.96(-0.61%) |
S&P500種 | 5,808.12 | -1.74(-0.02%) |
ナスダック | 18,518.606 | +103.120(0.55%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 0.970 | +0.025 |
米10年国債(%) | 4.243 | +0.024 |