【市場の総括】
2024年10月29日の東京株式市場は続伸しました。終値は前日比298円15銭(0.77%)高の3万8903円63銭で取引を終えました。先週末に38,000円を割り込みましたが、わずか2日で39,000円を視野に入れるところまで上昇しました。
選挙の結果で厳しい成績表を受け取った与党のショックから1日明け、先物のショートポジション解消のための買いが続きました。米国の長期金利が大きく上昇したことを背景に銀行、保険などの金融関連が物色されました。
||米国市場は幅のある反発
前日の米株式市場は6営業日ぶりに反発して前週末比273ドル17セント(0.64%)高の4万2387ドル57セント、ナスダックは3日続伸して前週末比48.583ポイント(0.26%)高の1万8567.189、S&P500種も続伸して15.40ポイント(0.26%)高の5,823.52で取引を終えました。
自律反発と原油価格の下落が市場をおしあげました。先週まで1100ドル以上を下げていたダウには割安さに着目した自律反発の買いが入るタイミングになっていました。また、イランへの攻撃を実施したイスラエルが石油や核関連の施設を標的にしなかったことから、中東情勢の沈静化が見られ原油価が下落しました。
【 今後の投資戦略】
選挙2日目にして1,000近くをあげ、39,000円の目前までせまりました。市場を押し上げる要因は米国の長期金利上昇、円安傾向です。日銀が利上げをしにくい、米国では金利上昇、この2つのセットが現れている時に円安が進むのは当然のことだと考えられます。一週間前に迫ってきた米国の大統領選挙、続くFOMCなど地球レベルで影響を及ぼすイベントが続くので変動性の高さは継続するでしょう。その中で、株価の流れは上に向かっていることが鮮明になりつつあります。もちろん、まだ「上だ!」と確定することはできませんが、少し上目線を保ったまま、環境関連、原子炉関連に注目して物色するのはいかがでしょうか。
原子炉?その理由はこちらの動画、最後の方を参照してください。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 38,903.68 | +298.15(0.77%) |
TOPIX | 2,680.62 | +22.84(0.86%) |
為替(日本時間 15:00) | ||
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ドル・円 | 152.88 - 152.89 | -0.45(-0.29%) |
ユーロ・円 | 165.28 - 165.29 | -0.37(-0.22%) |
ユーロ・ドル | 1.0809 - 1.0811 | +0.0006(0.05%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 42,387.57 | +273.17(0.64%) |
S&P500種 | 5,823.52 | +15.40(0.26%) |
ナスダック | 18,567.189 | +48.583(0.26%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 0.970 | ±0.000 |
米10年国債(%) | 4.283 | +0.040 |