【市場の総括】
2024年11月19日の東京株式市場は反発しました。終値は前日比193円58銭(0.51%)高の3万8414円43銭で取引を終えました。 38,000円を支えにしたい気持ちが現れましたが、38,500円も抵抗として意識され始めました。
米国市場でダウ平均は続落しましたが、ハイテク銘柄に買いが入ることでナスダックが上昇しました。その流れを引き継ぎ、半導体関連の一角が買われ、市場を支えました。上昇幅を300円越えに 拡大させる場面もありましたが、エヌビディアの決算に備えて様子見が広がり、上げ幅は縮小されて終わりました。
||米国市場は続落と反発でまちまち
前日の米株式市場は3日続落して前週末比55ドル39セント(0.12%)安の4万3389ドル60セント、ナスダックは5営業日ぶりに反発して前週末比111.685ポイント(0.59%)高の1万8791.806、S&P500種も反発して23.00ポイント(0.39%)高の5,893.62で取引を終えました。
前日の戦略で伝えた通り、FRB高官による発言が利下げの期待を後退させました。 ダウ平均は3日連続下落せざるを得ない状態でしたが、次の政権による規制緩和が期待されるニュースが流れると、ナスダック市場は歓迎モードに変わりました。
【 今後の投資戦略】
上昇はしましたが、少し違和感を覚える展開です。上昇した業種を見ると、銀行業と保険業が常にトップスリーに入っているのは見慣れた風景ですが、円安が一服して円高の方に振れたにもかかわらず、輸送用機器が上昇率4位に入っています。逆に先週は円安が進むにもかかわらず、自動車関連が冴えない動きになる場面がありました。 やはり市場は素直に反応するタイミングではなく、その日、その日を凌ぐ方向感のないトレードが続いている様子です。
上昇率5位は証券・商品先物取引、6位はその他金融業で、トップ6の中に金融関連が全て入っています。正しく金融全盛期の様子です。1つ注意する事は、エヌビディアの決算発表をきっかけに、ハイテクの方に主役が入れ替わる可能性がありますの。 ハイテク関連で、押し目を作った銘柄を中心に物色するとともに、金融関連は過熱感が出始めているので、1回調整に入ってから切り返すのを確認してから買っていくことを考えましょう。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 38,414.43 | +193.58(0.51%) |
TOPIX | 2,707.32 | 15.56 |
為替(日本時間 15:30) | ||
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ドル・円 | 154.46 - 154.48 | -0.10(-0.06%) |
ユーロ・円 | 163.63 - 163.65 | +0.61(0.37%) |
ユーロ・ドル | 1.0592 - 1.0593 | +0.0045(0.42%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 154.18 - 154.19 | -0.38(-0.24%) |
S&P500種 | 163.39 - 163.40 | +0.37(0.22%) |
ナスダック | 1.0596 - 1.0598 | +0.0049(0.46%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.060 | -0.010 |
米10年国債(%) | 4.415 | -0.028 |