【市場の総括】
2024年11月20日の東京株式市場は反落しました。終値は前日比62円09銭(0.16%)安の3万8352円34銭で取引を終えました。 様子見相場が極まっている格好です。日本時間21日未明にエヌビディアの決算発表が予定されており、米国市場のみならず前者の市場が様子見に回っています。
様子見の姿勢を数字で見せてくれるのは商いで、東証プライムの売買代金は3兆7494億円、売買高は16億5345万株の低調ぶりです。上昇が目立ったのはソニーで、カドガワの買収に向けて動き出したことを好感されました。
||米国市場はまちまちな動きが継続
前日の米株式市場は4日続落して、前日比120ドル66セント(0.27%)安の4万3268ドル94セント、ナスダックは続伸して、前日比195.662ポイント(1.04%)高の1万8987.468、S&P500種も続伸して、23.36ポイント(0.39%)高の5,916.98で取引を終えました。
ダウ指数は地政学的リスクの高まりに敏感に反応しました。米政府がウクライナに長距離射程兵器を使ったロシア領内への攻撃を許可し、早速ロシア西部を攻撃したことで緊張の高まりが意識されました。下げ幅は450ドルを超える場面がありましたが、その後の大きな動きがなく下げ幅を縮小して終わりました。
【 今後の投資戦略】
日本市場が様子見に徹している中、最近の流れで目立つのは保守的なことで知られる日本企業が大胆に出る姿勢が強くなったといることです。
- セブン&アイ:海外からの買収提案を拒否し創業家による買収
- ソニー:動画配信・出版大手のカドガワの買収に向けた協議に入る
- 日本製鐵:実現可能性は遠のきましたが、米国USスチールの買収
- パナソニック:パナソニックホールディングス傘下の米ブルーヨンダーによる米ワンネットワークの買収
このように「日本企業の積極的な動きが市場の活性化を促す」、そして「グローバル市場でのプレゼンス拡大」する動きは企業の主体性が強化されていることを示すとともに、デジタル化やグローバル展開で新しい価値を創出していると判断することができます。
エヌビディアの決算発表で動かないと一喜一憂するよりは、未来に向かっての希望探しをするのが良いのではないでしょうか。銀行業の上げすぎに悩むなら、代替案としてプレイドのようなグロース系に目を向けるなど戦略はいくらでも多様化することができます。(とうのプレイドも暴騰しているのが問題ではありますが)
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 38,352.34 | -62.09(-0.16%) |
TOPIX | 2,698.29 | -11.74(-0.43%) |
為替(日本時間 15:30) | ||
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ドル・円 | 155.48 - 155.49 | +0.95(0.61%) |
ユーロ・円 | 164.62 - 164.63 | +1.17(0.71%) |
ユーロ・ドル | 1.0584 - 1.0588 | +0.0007(0.06%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 43,268.94 | -120.66(-0.27%) |
S&P500種 | 5,916.98 | +23.36(0.39%) |
ナスダック | 18,987.468 | +195.662(1.04%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.065 | ±0.000 |
米10年国債(%) | 4.398 | -0.017 |