【市場の総括】
2024年11月25日の東京株式市場は続伸しました。終値は前週末に比べ、496円29銭(1.30%)高の3万8780円14銭で取引を終えました。 先週末の米国市場で3指数が揃って上昇したことを受け、買いが優勢となりました。
タウシスが最高値を更新して力強く推移したことを受け、上昇幅は750円を超える場面もありました。39,000円台に回復することが期待されましたが、利益確定の売りをこなして上げ幅を縮小しておりました。
||米国市場はPMIの結果を受け上昇
前日の米株式市場は3日続伸して、前日比426ドル16セント(0.97%)高の4万4296ドル51セント、ナスダックは続伸して、前日比31.231ポイント(0.16%)高の1万9003.651、S&P500種も続伸して、20.63ポイント(0.34%)高の5,969.34で取引を終えました。
週間でも大きく上昇、851円高で一週間の取引を終えました。 CPIとともに注目される指標の一つであるPMIが発表され、市場予想を上回りました。米国景気の強さが目立ち、先高感が強くなりました。ダウに比べると相対的に上げ幅が小さいナスダックですが、しっかり続伸して終えたことは投資家の強気につながります。
【 今後の投資戦略】
本日の商いを見てびっくりした方もいるでしょう。東証プライムの売買代金は6兆5076億円、売買高は27億4589万株。4兆円に届かない日から考えると驚くほどの水準ですが、MSCIの構成銘柄の入れ替えで売買が激増しました。これに関連しては先日、少しショッキングなニュースが話題になりました。
「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)」から日本株を7銘柄削減すると発表、フジクラ1銘柄のみ採用されました。今年に入ってから日本株の除外は継続しており、日本株のプレゼンスが低下していると言わざるを得ません。しっかり頑張ってもらいたいところですね。
今週も方向感のない動きになると予想していましたが、今日は大幅に上昇しました。しかし、油断するところではありません。本日の今日1日の上昇で上がるトレンドに乗ったということでは無いからです。材料不足の中、下に振れる可能性も大いにあります。
明日以降注意するところは銀行業が短期的な過熱感を出してきたところ、そして保険業の切り返し。そして日米とも不動産には下押しの圧力がかかっています。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
---|---|---|
日経平均(円) | 38,780.14 | +496.29(1.30%) |
TOPIX | 2,715.60 | +19.07(0.71%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
---|---|---|
ドル・円 | 154.31 - 154.33 | -0.41(-0.26%) |
ユーロ・円 | 161.80 - 161.81 | -0.45(-0.27%) |
ユーロ・ドル | 1.0483 - 1.0485 | -0.0003(-0.02%) |
海外株式 | ||
---|---|---|
NYダウ工業株30種(ドル) | 44,296.51 | +426.16(0.97%) |
S&P500種 | 5,969.34 | +20.63(0.34%) |
ナスダック | 19,003.651 | +31.231(0.16%) |
債券・金利 | ||
---|---|---|
長期(10年)国債金利(%) | 1.075 | -0.005 |
米10年国債(%) | 4.400 | -0.021 |