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2024年11月27日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2024年11月27日の東京株式市場は続落しました。終値は前日比307円03銭(0.80%)安の3万8134円97銭で取引を終えました。地政学リスクの緩和が好感されS&P500指数は2週間ぶりに最高値を更新しました。

米国のり利下げに対する期待が前進、円高・ドル安基調に流れました。自動車など輸出関連銘柄に売りがでて、半導体企業も下げが継続しました。景気敏感業種が買われた米国とは反対に景気敏感業種は売りが強くなっています。

||米国市場はSPが目立つ続伸

前日の米株式市場は5日続伸して、前日比123ドル74セント(0.27%)高の4万4860ドル31セント、ナスダックは4日続伸して、前日比120.742ポイント(0.63%)高の1万9175.577、S&P500種は7日続伸して、前日比34.26ポイント(0.57%)高の6021.63で取引を終えました。

イスラエルとレバノンが停戦で合意したとのニュースで投資家心理が改善、リスクオンの姿勢が強まりました。FedWatchでは金利据え置きから12月に引き下げの方にシフトし、これも市場には歓迎される材料でした。

【 今後の投資戦略】

意外な点は米国市場の動きでした。メキシコ・カナダへの関税25%ニュースはアジア市場を揺るがしましたが、米国市場はほぼ無反応。むしろ利下げ可能性の高まりに反応してしまいました。市場は早くも「トランプ慣れ」を示しているのでしょうか。それが本当なら驚くほどの適応能力です。

むしろ日本市場が2日連続でそのショックから抜け出せていません。本日で38,000円割れまでいくかと心配しましたが、目前でおわりました。28日は米国市場が感謝祭でお休み、買いか売り、どちらかに片寄せるのは難しく、方向感なく動く可能性が高いでしょう。前日までは買い推奨だった倉庫、小売業などは短期的な過熱感による調整入りがあるので警戒が必要です。

反転を狙うとなると、下げが強く、売られすぎの領域に入ってきた鉄鋼、医薬品に注目したいところです。

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 38,134.97 -307.03(-0.80%)
TOPIX 2,665.34 -24.21(-0.90%)
為替(日本時間 16:00)
ドル・円 152.19 - 152.20 -1.84(-1.19%)
ユーロ・円 159.52 - 159.53 -1.79(-1.10%)
ユーロ・ドル 1.0480 - 1.0482 +0.0008(0.07%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 44,860.31 +123.74(0.27%)
S&P500種 6,021.63 +34.26(0.57%)
ナスダック 19,175.577 +120.742(0.63%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 1.070 +0.010
米10年国債(%) 4.293 +0.008
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