【市場の総括】
2024年12月3日の東京株式市場は続伸しました。終値は前日比735円84銭(1.91%)高の3万9248円86銭で取引を終えました。11月12日以来、3週間ぶりに39,000円台を回復しました。
主力の半導体関連株が買われて市場を盛り上げました。上げ幅は一時的に900円を超え、一部の銘柄に過熱感が出て、利益確定を消化する過程で、縮小されて取引を終えました。米国のISM指数が市場予想を上回り、米国景気の強さが再認識されたことも、上げ幅拡大に寄与しました。
||米国市場は反落と続伸でまちまちな動き
前日の米株式市場は反落して、前週末比128ドル65セント(0.28%)安の4万4782ドル00セント、ナスダックは続伸して、前週末比185.782ポイント(0.96%)高の1万9403.948、S&P500種も続伸して、前週末比14.77ポイント(0.24%)高の6047.15で取引を終えました。
タウ指数は最近史上最高値を更新する動きが続いてきたので、利益確定の売りが出ました。反面、ハイテク株の一角が上昇して、ナスダック指数は最高値更新、S&P 500指数も上昇して、やはり最高値を更新しました。ダウは下落しましたが、利下げに関するポジティブな発言が出て、下げ幅は限定的でした。
【 今後の投資戦略】
2日に発表された11月の米ISM製造業景況感指数は48.4、市場予想を上回りました。2023年の暮れには、米国経済のハードランディングが心配されましたが、1年が過ぎた現在、不況に入るとの兆しは何一つ見当たりません。むしろ、は米国の景気は非常に強く、ほぼ1人勝ちの状態が続いています。直近数ヶ月の経済指標発表で、市場予想を下回った結果になったことを覚えていますか?私の記憶ではほとんどありません。せいぜい市場予想通り位でしょう。
謎なのは、こんな状況でも利下げはほんとに必要なのか?ということです。前日もFRBのウォラー理事が12月に利下げを支持する方向に傾いているとの発言をしましたが、日ごろのFRBの対話の仕方を見ると、12月の利下げもおそらく実行されるでしょう。ただでさえ大きく盛り上がっている市場に、さらに燃料を注ぎ込むごとになります。懸念事項は、行き過ぎた供給は爆発につながるとの事。一回、暴落に近い大きな調整を経験するタイミングがあるので、常にポジションの管理には気を付けるようにしましょう。
日本では保険業がまだ強く、銀行業は利益確定が出始めました。一回調整を挟むとさらに強くなる可能性が高いので、銀行業には継続して注目してください。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 39,248.86 | +735.84(1.91%) |
TOPIX | 2,754.16 | +39.44(1.45%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
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ドル・円 | 150.12 - 150.13 | -0.12(-0.07%) |
ユーロ・円 | 157.43 - 157.44 | -0.34(-0.21%) |
ユーロ・ドル | 1.0486 - 1.0487 | -0.0015(-0.14%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 44,782.00 | -128.65(-0.28%) |
S&P500種 | 6,047.15 | +14.77(0.24%) |
ナスダック | 19,403.948 | +185.782(0.96%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.075 | ±0.000 |
米10年国債(%) | 4.191 | +0.020 |