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2024年12月4日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2024年12月4日の東京株式市場は3日続伸しました。終値は前日比27円53銭(0.07%)高の3万9276円39銭で取引を終えました。利益確定と様子見姿勢が伺える展開でした。

上昇を指導したのは半導体株でしたが、直近の上昇を反映して利益確定を盛り上げました。為替市場で1ドル=149円台まで円高が進んだことも、自動車株を中心に下げにつながりましたが、日銀が利上げに踏み切らないとの見方が広がり、小幅の上昇で終えることができました。

||米国市場は連日のまちまち展開

前日の米株式市場は続落して、前日比76ドル47セント(0.17%)安の4万4705ドル53セント、ナスダックは3日続伸して、前日比76.963ポイント(0.39%)高の1万9480.911、S&P500種は小幅に3日続伸して、前日比2.73ポイント(0.04%)高の6049.88で取引を終えました。

ダウは利益確定の売りが続きました。雇用動態調査で非農業部門の求人件数が市場予想を上回り、FRBの利下げ決定に影響を与えると見られましたが、雇用統計の結果まで確認したいとのことで方向感なしの様子見が続きました。4日にパウエル議長の発言機会が予定されていることも様子見ムードを強めました。

【 今後の投資戦略】

前日は米国市場が非常に強いことについて景気の強さと絡みながら考察しました。それもそのはず、11月の成績をまとめてみると、ダウ指数は3000ドル以上も上昇、大きな節目となる45,000ドルが視野に入っています。一方、日本市場は歪さが目につきます。

東証プライムの値上がり銘柄数は326に対して値下がりが1280と、指数では上昇しているけど、値下がり株数の方が圧倒的になっています。つまり上昇したものの、実態は一部の銘柄だけが盛り上がる展開となったこと。これでは上げ幅も限られるという印象はぬぐえません。

銀行業は昨日予告した通り、利益確定を消化して下落率1位となりました。もうちょっと調整してから切り返すのも良いでしょう。保険業も1%を超える下落率を記録しているので、銀行とセットでチェックしておいて悪いことはありません。注目の半導体関連銘柄では、東京エレクトロンが上昇トレンドスタートを示唆する上昇から調整に入る形に変わりました。23,500円付近までの調整も考えられますので、既に利益が載っている方はそのまま持っていくか、調整中は気にしないかの選択に迫られそうです。

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 39,276.39 +27.53(0.07%)
TOPIX 2,742.25 -11.33(-0.41%)
為替(日本時間 16:00)
ドル・円 149.94 - 149.96 -0.07(-0.04%)
ユーロ・円 157.68 - 157.70 +0.21(0.13%)
ユーロ・ドル 1.0515 - 1.0517 +0.0018(0.17%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 44,705.53 -76.47(-0.17%)
S&P500種 6,049.88 +2.73(0.04%)
ナスダック 19,480.911 +76.963(0.39%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 1.050 -0.025
米10年国債(%) 4.224 +0.033
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